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前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2021/11/26 05:30

コムシード <3739>  291円 (+80円、+37.9%) ストップ高

 コムシード <3739> [名証C]がストップ高。同社は25日午前11時10分ごろ、韓国最大の総合デジタルマーケティンググループであるFSN(ソウル市)と、NFT(非代替性トークン)ゲーム事業に関する基本合意書を締結したと発表。FSNは2007年に設立され、広告サービスを核に事業を展開するグローバルマーケティンググループ。4年前よりブロックチェーン 技術分野に参入している。今回の基本合意書締結により、コムシードでは成長著しいNFT分野において、ゲームをすることでお金を稼ぐことができる「P2Eゲーム」市場への参入を、FSNでは未参入のゲーム分野及び日本市場へのアプローチを進めていく方針としている。

ポート <7047>  1,566円 (+300円、+23.7%) ストップ高

 ポート <7047> [東証M]がストップ高。同社は24日取引終了後、「エネチョイス」などのマッチングDXメディアを運営するINE(東京都豊島区)を子会社化すると発表。光通信 <9435> などから発行済み株式数の50.91%を20億6800万円で取得する。「エネチョイス」は新電力への切り替えに際して見積もりや取次業務を代行するマッチングメディア。より安価な電力へのニーズが高まり、新電力への切り替えが進んでいくとみられる中、新電力切替市場におけるマッチングサービスの介在価値はより高まるものと判断したとしている。なお、今回の株式取得に際して三菱UFJ銀行から20億3600万円を借り入れる。INEは22年3月期第4四半期より連結化される予定で、現時点で業績への影響は精査中としている。

東洋電機製造 <6505>  1,148円 (+150円、+15.0%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。東洋電機製造 <6505> がストップ高。鉄道車両用を中心とした重電メーカーで、コロナ禍で業績面も厳しい状況にあったが22年5月期は売上高・営業利益ともに底入れに転じる見込み。25日は朝方から大口の買い注文が入りマドを開けて値を飛ばしているが、市場では「一部メディアが、同社が慶大発のベンチャーなどと来年夏をめどに循環型の波力揚水発電を実用化すると伝えたことが物色人気の背景となった。これまで業績面の厳しさから下値模索が続いていたが、実需売りのニーズは枯れた状態。有配企業にしてPBR0.4倍台は材料不在でも水準訂正余地がある」(準大手証券ストラテジスト)としていた。

■カーチスHD <7602>  258円 (+33円、+14.7%) 一時ストップ高

 カーチスホールディングス <7602> [東証2]が急反騰、一時ストップ高。同社は24日取引終了後、子会社のカーチスが新たな事業として、特別目的会社「カーチスファンド」を活用したリースバック事業を同日に開始したと発表。事業用車両を取り扱う運送事業者などに「買う」から「借りる」という新たな手段を提案することで、運送事業者などへの経営支援、運送業界の活性化に貢献するという内容。カーチスが運送事業者などから事業用車両を買い取り、カーチスファンドに対象車両を売却する。カーチスファンドは資産運用として対象車両をカーチスがマスターレッシー(転貸者)となり、エンドユーザー(転借者)である運送事業者などへのリースバックを行う。カーチスはカーチスファンドへの車両売却をもって収益計上を行う。この事業が22年3月期業績に与える影響は現在精査中としている。

ラキール <4074>  2,415円 (+276円、+12.9%)

 ラキール <4074> [東証M]が急反騰。24日、福田組 <1899> が今まで以上に勤怠状況をタイムリーに可視化し、働き方改革を推進するための人財データ分析基盤として「LaKeel BI」の導入を決定したと発表。福田組は勤怠状況の可視化、建設現場の週休2日、長時間労働の是正といった課題解決に向けて、勤怠状況を可視化し分析するツールとして人事データ分析テンプレートの豊富な実績を評価し、「LaKeel BI」for People Analyticsを採用したとしている。

GRCS <9250>  11,400円 (+1,000円、+9.6%)

 GRCS <9250> [東証M]が連日の急騰。市場でも注目度が高まっている。同社は11月18日に東証マザーズに新規上場した直近IPO銘柄。企業のリスク管理プロダクトの開発・導入・販売を手掛けるほか、セキュリティー分野に関するコンサルティングを手掛けており、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を取り込み、今後成長が加速するとの思惑から短期資金の攻勢が顕著となっている。上場初日の18日に公開価格比1.5倍で初値を形成した後、いったん軟化する場面もあったが、同日終値は初値を1000円上回るストップ高水準で着地し、初日から資金の回転が利いた。前日まで3営業日連続のストップ高となり「セカンダリーに入ってからも今のところ損した投資家がいない状態で、戻り売り圧力がない」(市場関係者)ことが強みで青空圏を進む展開となった。ただ、25日は2600円高の1万3000円まで買われた後は伸び悩んでおり、モメンタムの買いが一巡した後の反動安も警戒されるタイミングにある。

FIG <4392>  367円 (+32円、+9.6%)

 東証1部の上昇率4位。FIG <4392> が急反発、年初来高値を更新した。ここにきて、値がさの好業績株物色の流れが一巡し、低位株への投資資金流入が勢いを増しており、同社株もその流れに乗った。同社はモバイルクリエイトと石井工作研究所などが中心となって共同持ち株会社の形態で発足された会社で、会社移動体通信システム開発のほか、半導体 関連装置及び半導体基板事業で高い実績を有する。21年12月期は営業損益が5億円の黒字予想と回復色が強い。信用取組も売り残が直近データで100万株を超えており、信用倍率0.6倍と売り長で買い戻しを誘発している。

■フィット <1436>  1,161円 (+100円、+9.4%)

 フィット <1436> [東証M]が急反発。10月中旬以降、1ヵ月以上にわたり1000円を軸とするもみ合いを続けていたが、満を持して上放れる動き。住宅建設事業を手掛けるが、現在の主力事業は投資家向け太陽光発電設備の販売で、業績は19年4月期に営業赤字に落ち込んだものの、ここにきて回復色をみせている。24日取引終了後、太陽光発電システムの開発・販売を手掛けるPlus one percent(東京都杉並区)の全株式を取得し子会社化することを発表、同社を傘下に収めることによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込む形となった。

いい生活 <3796>  534円 (+45円、+9.2%)

 いい生活 <3796> [東証2]が3連騰。同社は25日午前10時に、「Sumai Entry」において、賃貸借の保証事業を行う日本賃貸保証(千葉県木更津市)と申込情報の連携を開始したと発表しており、これを材料視した買いも入ったようだ。「Sumai Entry」は入居申込者、賃貸仲介会社、不動産管理会社、賃貸保証事業会社間の入居申込受付・審査をペーパーレス化する入居申込WEBサービスと、賃貸仲介会社・不動産管理会社間の内見予約を効率化するWEBサービスを一つにしたクラウドサービス。今回の連携開始により、不動産管理会社と日本賃貸保証との間の入居申込受付や審査の効率化が図られるとしている。

フューチャー <4722>  4,280円 (+285円、+7.1%)

 東証1部の上昇率5位。フューチャー <4722> が急反発。24日の取引終了後に、12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。

旭化成 <3407>  1,164円 (+40.5円、+3.6%)

 旭化成 <3407> が3日ぶりに大幅反発。25日付の日本経済新聞朝刊で「旭化成は2025年に再生可能エネルギー由来の電気で水素を作ることができる装置を商用化する」と報じられており、これを材料視する買いが向かった。記事によると、世界最大級の水素製造装置で、製造する水素価格を30年に1キログラム330円と現在の流通価格の約3分の1へ引き下げを目指すという。水素を活用した事業の採算が見込みやすくなり、脱炭素のカギを握るとされる水素供給網の整備が進む可能性があるとしている。

フロンテオ <2158>  4,595円 (+150円、+3.4%)

 FRONTEO <2158> [東証M]が3日続伸、年初来高値を更新した。同社は24日取引終了後に「事業計画及び成長可能性に関する事項」を発表し、その中で人工知能(AI)関連の拡大などによって連結売上高300億円(22年3月期の計画は112億円)、連結営業利益60億円(同18億円)への成長イメージを示しており、意欲的と好感されたようだ。同社ではAIサービス売上高は着実に成長すると想定。4月より臨床試験を開始した会話型認知症診断支援AIプログラムについては22年3月に臨床試験の終了、23年4月に製造承認を得て、23年5月の販売開始を計画。また、看護記録から骨折発生の可能性のある患者を3日前に予測する「骨折スクリーニングAIプログラム」については医療機器としての承認・上市を目指しており、25年4月の販売開始を見込むとしている。

神戸物産 <3038>  4,370円 (+135円、+3.2%)

 神戸物産 <3038> が大幅続伸。今週明け22日に利食い急ぎの動きが表面化し株価は大陰線を引いたが、下値では大口の買いが受けとめる形で25日移動平均線を足場に切り返しが鮮明だ。低価格を売り物とする食材販売の「業務スーパー」を展開し、コロナ禍でも業績は大幅増収増益基調を続けている。月次ベースでの売り上げも好調だ。24日取引終了後に発表した、10月の単体売上高は前年同月比14.8%増の337億円と6ヵ月連続で前年同月を上回った。これが株価の戻り足を後押しする形となった。

塩野義 <4507>  8,315円 (+246円、+3.1%)

 塩野義製薬 <4507> が大幅反発、年初来高値を更新した。同社は25日取引開始前に、ベトナム保健省と新型コロナウイルス感染症を含む感染症対策に関する基本合意書を締結したと発表しており、これを材料視した買いも入ったようだ。基本合意に基づき、ベトナム保健省などと新型コロナを含む感染症対策に関する協力体制について協議を進める方針。当面の課題である新型コロナ対策においては、塩野義が開発中のワクチンや経口治療薬のベトナムでの臨床試験促進、及び塩野義によるベトナムへのワクチンの製造技術移管への協力などについて具体的な協議を行うとしている。

しまむら <8227>  10,320円 (+290円、+2.9%)

 しまむら <8227> が4日続伸。24日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比4.7%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。月度上旬と下旬の冷え込みで冬物が売り上げを伸ばしたほか、チラシで打ち出したトレンド商品やキャラクター商品も好調だった。また、ミセス・シニア向け商品の売れ行きもアウター衣料や靴・バックで復調傾向になった。なお、全店売上高は同4.2%増だった。

GSユアサ <6674>  2,480円 (+69円、+2.9%)

 ジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で同社の投資判断を「ニュートラル(中立)」から「オーバーウエイト(強気)」に引き上げるとともに、目標株価を2680円から3050円へ増額しており、これが材料視された。レポートでは、評価ポイントとして(1)製品価格引き上げ、製品構成改善、のれん代一巡などで業績は22年3月期を底に大幅回復が見込まれること、(2)会社側は電気自動車(EV)用リチウムイオン電池へ本格参入する意向を第2四半期決算説明会で改めて強調しており、株式市場でも同事業に対する中期成長期待が更に高まる可能性が高いこと、(3)22年3月期業績予想の下方修正で当面の悪材料が出尽くしたと考えられることを挙げている。

IIJ <3774>  4,955円 (+130円、+2.7%)

 インターネットイニシアティブ <3774> が反発、年初来高値を更新。同社子会社のIIJエンジニアリングは25日、会話型AIソフトウェアを手がけている米コア・エーアイの日本法人であるコア・エーアイ・ジャパン(東京都港区)とサポート業務委託契約を締結したと発表。コア・エーアイは20年10月に日本法人を設立し、コンタクトセンターや社内のIT、経理、人事など、社内外からの問い合わせに関する対応や業務自動化などの分野でビジネスを拡大している企業。IIJエンジニアリングはコア・エーアイ製品ユーザー向けのサポート窓口を開設し、25日から業務を開始したとしている。

ラウンドワン <4680>  1,432円 (+37円、+2.7%)

 ラウンドワン <4680> が続伸。岩井コスモ証券は24日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価は1650円から1700円に引き上げた。第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は25億4400万円の赤字(前年同期は141億7300万円の赤字)と会社計画に未達も、赤字幅は大幅に縮小した。日本国内では9月末に緊急事態宣言が解除され、10月の国内既存店売上高は一昨年比9.6%減まで回復している。また、米国では消費が活発化し10月の既存店売上高は同21%増と好調。中国では10月に2号店を出店しており、今後は海外展開加速が成長ドライバーになるとみている。同証券では22年3月通期の同損益は会社計画の63億2000万円の黒字に対して65億円の黒字(前期は198億1100万円の赤字)を予想。23年3月期の同損益は120億円の黒字を見込んでいる。

INPEX <1605>  974円 (+19円、+2.0%)

 INPEX <1605>石油資源開発 <1662> が続伸。原油価格の抑制を目的にバイデン米政権は23日、戦略石油備蓄を放出すると発表した。日本政府も石油の国家備蓄を放出する方針を明らかにした。ただ、この石油備蓄放出に対しては「放出規模が小さい」などの見方もあり、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格は下げ止まりから上値を試す動きも見せている。特に、12月2日にはサウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどで構成される「OPECプラス」の閣僚級会合が開催される。同会合では石油消費国への対抗策として、増産方針が見直される可能性があるとの見方もあり、原油相場は思惑が錯綜する展開となった。

マクロミル <3978>  942円 (+18円、+2.0%)

 マクロミル <3978> が3日続伸。同社は24日、保有する膨大な消費者パネルデータを企業の希望に合わせてシングルソース(同じ対象者)でつなぎ、数分で統合されたデータを生成し、ダッシュボードを自動生成する「MFD(Macromill Fast Data architecture)」を独自開発したと発表。顧客企業が求めるシングルソースデータの生成業務を自動化・高速化することで、顧客企業へのデータ提供時間の大幅な短縮を図る。さらに、「MFD」で自動生成したダッシュボードを顧客企業が手元で多面的に分析することができるよう、マクロミル独自のテンプレートで提供する「PANORAMA(パノラマ)」を開発したとしている。

イマジカG <6879>  850円 (+16円、+1.9%)

 IMAGICA GROUP <6879> が続伸、年初来高値を連日更新している。24日の取引終了後、東京eスポーツゲート(東京都港区)への出資を決定し、グループのIMAGICA EEXが映像デジタルテクノロジーを活用した新しいライブエンターテインメントビジネスで業務提携したと発表しており、これを好感する買いが入った。東京eスポーツゲートは来年4月オープン予定の日本最大級のesportsパーク「RED°TOKYO TOWER」の開発を手掛けるなど、esportsを軸としたエンタメ領域で多角的に事業を展開している。今回の提携を通じ、同施設のメインアリーナをメタバース(仮想空間)などリアルとバーチャルが融合した新しいライブ・エンターテインメントの発信拠点となることを目指すという。eスポーツ テーマパーク事業への進出に期待が高まっているようだ。

芝浦 <6590>  8,910円 (+150円、+1.7%)

 芝浦メカトロニクス <6590> が反発、年初来高値を更新。半導体向けエッチング装置やチップボンダーなどで高い商品競争力に定評がある。ロジックファウンドリー向け、メモリー向けいずれもメーカーの生産設備増強の動きが商機拡大につながっており、22年3月期営業利益は前期比44%増益を見込む。半導体関連の高成長企業にしてPERは15倍台で割高感に乏しく、テクニカル的にも11月中旬以降はチャートの陽線の多さが目立ち、機関投資家とみられる継続的な実需買いが入っていることを示唆している。

TIS <3626>  3,565円 (+35円、+1.0%)

 TIS <3626> が反発、年初来高値を更新。同社は24日取引終了後、UPDATER(東京都世田谷区、旧・みんなの電力)と資本・業務提携を締結し、両社が業界で培った知見と技術力に基づくシステム・サービスの提供によって脱炭素 社会の実現を目指すと発表しており、材料視されたようだ。TISがエネルギー業界で培った知見に基づくシステム・サービスの提供力と、UPDATERのブロックチェーン技術による「顔の見える電力」をはじめとした再生可能エネルギー事業におけるシステム・サービス創出力などの融合で、脱炭素社会を実現するソリューション開発・事業に共同で取り組む。今回の協業をきっかけに、企業・団体・個人が環境に配慮した行動を選択できる施策を支援・企画・推進していくとしている。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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