リソー教育 Research Memo（3）：TOMAS、名門会、伸芽会を中心に各種教育サービス事業を展開

■会社概要

2. 事業の概要
リソー教育<4714>及び主要子会社5社で、学習塾事業を中心に各種教育サービスを展開しており、事業セグメントとしては学習塾事業、家庭教師派遣教育事業、幼児教育事業、学校内個別指導事業、人格情操合宿教育事業に分けて開示している。2020年2月期の事業別売上構成比で見ると、学習塾事業が売上高の50.6%、セグメント利益の43.2%を占める主力事業となっており、家庭教師派遣教育事業、幼児教育事業と合わせた3つの事業で大半を占める格好となっている。

学習塾事業は主力事業である完全個別指導塾「TOMAS」を首都圏で84校（2020年2月末時点、以下同様）展開しているほか、英会話スクールの「インターTOMAS」を12校、医学部受験専門個別指導塾「MEDIC TOMAS」を2校展開している。また、子会社の駿台TOMASにおいて、2020年2月に最難関校受験専門の個別指導塾「spec.TOMAS」（自由が丘校）を開校している。売上高の大半は「TOMAS」によるもので、インターTOMASで年間5億円程度の規模になっていると見られる。

「TOMAS」は小学生から高校生までを対象とした1対1の完全個別指導塾で、志望校合格という目標を実現すべく、個々のスキルに応じて最適なカリキュラムを作成・提供している。講師は学生、社会人等のアルバイト講師が大半を占め、学習相談・サポートなどを正社員で対応している。また、「spec.TOMAS」については入塾のための試験を実施している。自由が丘校では小学3～6年生を対象とし、最難関中学校の合格を目指すべく、講師も正社員として採用している。2月に開校して以降、生徒数は50名程度と順調に推移しており、試験に不合格となった生徒については近隣の「TOMAS」を紹介している。

家庭教師派遣教育事業では、名門会が全国に34校を展開しており、社会人のプロ講師が家庭教師としてサービスを提供している。また、首都圏以外をサービスエリアとする個別指導塾として「TOMEIKAI」を7校（九州エリア4校、東海エリア2校、甲信越エリア1校）展開している。講師は学生講師となるため、開設する地域は近隣に医科大学など優秀な大学生が多くいる地域をターゲットにしている。

幼児教育事業では、名門幼稚園・小学校受験のパイオニアである伸芽会が、首都圏を中心に23校（首都圏20校、京阪神3校）を展開しているほか、需要が旺盛な学童・保育事業として「伸芽’Sクラブ」を首都圏で21校（学童15校、託児6校）展開している。

学校内個別指導事業では、スクールTOMASが各学校と契約して放課後の時間を活用した個別指導を行っている。また、インターネットを活用したオンライン英会話事業「ハローe先生」も同事業に含まれており、導入校数は「ハローe先生」を含めて55校（契約ベースでは65校）で、大半は私立高校となっている。

人格情操合宿教育事業では、プラスワン教育でサッカー教室や体操教室を各6校運営しているほか、土・日曜日や夏休みなどの長期休暇を利用した体験型教育プログラム「School Tour Ship」を企画・提供している。「School Tour Ship」に参加して様々な体験をすることで、行動力や判断力などを育成していくことが目的となっている。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　佐藤　譲）



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