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アール・エス・シーのニュース
*15:46JST アールエスシー Research Memo(6):新たな中期経営計画では、持続的な利益成長の基盤づくりに取り組む方針
■今後の成長戦略
1. 新たな中期経営計画の公表
アール・エス・シー<4664>は、2022年5月12日付けで中期経営計画(5ヶ年)を公表した。1) 収益力の向上(ソリューション提案、エリア管理体制の構築)、2) 技術力の強化(サービス品質の維持/向上、新技術の導入)、3) 職場環境の改善(従業員エンゲージメントの向上、女性の活躍推進)、4) 経営基盤の強化(持続的な成長の実現、環境への配慮)を基本戦略として、持続的な利益成長の基盤づくりに取り組む方針である。
最終年度となる2026年3月期の数値目標(連結)としては、売上高7,000百万円、営業利益350百万円(営業利益率5.0%)、ROE 10%等を掲げており、とりわけ基本戦略1) 及び2) による売上高の増加並びに売上総利益率の向上を今後の収益ドライバーに位置付けている。したがって、総合的な提案力を生かしたワンストップソリューションの提供及び新技術の導入(セキュリティロボットやAI等)、エリア管理体制の構築などが戦略の軸になると見られる。なお、今回のM&Aの実現により、数値目標については増額修正される可能性があるが、今後の方向性に大きな見直しはないと考えられる。
2. 今後の注目点
ビルメンテナンス業界を取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症の拡大による一時的な影響(人流制限等)をはじめ、人手不足や採用難、DX化や技術革新への対応など構造的な課題を抱える一方、中小・零細事業者には後継者問題なども顕在化しており、今後ますます二極化の動きが加速するとの見方もある。もっとも、事業基盤や財務基盤が盤石な同社にとって、このような再編の動きはむしろチャンスと捉えるべきであり、厳しい業界環境でいかに成長機会を見出していくのかが最大のテーマと言えるだろう。そういった意味でも、総合力を生かしたワンストップソリューションの提供や新技術の導入により量と質の両面で成長を目指す方向性には合理性があると評価できる。また、具体的な戦略については、今後もM&Aや他社との連携など外部リソースの活用が重要なカギを握ると見ており、そのためにも今回のM&Aやセコムとの連携(セキュリティロボットの導入)をいかに成功に結び付けるかがポイントになるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<SI>
1. 新たな中期経営計画の公表
アール・エス・シー<4664>は、2022年5月12日付けで中期経営計画(5ヶ年)を公表した。1) 収益力の向上(ソリューション提案、エリア管理体制の構築)、2) 技術力の強化(サービス品質の維持/向上、新技術の導入)、3) 職場環境の改善(従業員エンゲージメントの向上、女性の活躍推進)、4) 経営基盤の強化(持続的な成長の実現、環境への配慮)を基本戦略として、持続的な利益成長の基盤づくりに取り組む方針である。
最終年度となる2026年3月期の数値目標(連結)としては、売上高7,000百万円、営業利益350百万円(営業利益率5.0%)、ROE 10%等を掲げており、とりわけ基本戦略1) 及び2) による売上高の増加並びに売上総利益率の向上を今後の収益ドライバーに位置付けている。したがって、総合的な提案力を生かしたワンストップソリューションの提供及び新技術の導入(セキュリティロボットやAI等)、エリア管理体制の構築などが戦略の軸になると見られる。なお、今回のM&Aの実現により、数値目標については増額修正される可能性があるが、今後の方向性に大きな見直しはないと考えられる。
2. 今後の注目点
ビルメンテナンス業界を取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症の拡大による一時的な影響(人流制限等)をはじめ、人手不足や採用難、DX化や技術革新への対応など構造的な課題を抱える一方、中小・零細事業者には後継者問題なども顕在化しており、今後ますます二極化の動きが加速するとの見方もある。もっとも、事業基盤や財務基盤が盤石な同社にとって、このような再編の動きはむしろチャンスと捉えるべきであり、厳しい業界環境でいかに成長機会を見出していくのかが最大のテーマと言えるだろう。そういった意味でも、総合力を生かしたワンストップソリューションの提供や新技術の導入により量と質の両面で成長を目指す方向性には合理性があると評価できる。また、具体的な戦略については、今後もM&Aや他社との連携など外部リソースの活用が重要なカギを握ると見ており、そのためにも今回のM&Aやセコムとの連携(セキュリティロボットの導入)をいかに成功に結び付けるかがポイントになるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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