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アール・エス・シーのニュース
*15:43JST アールエスシー Research Memo(3):大型複合施設の警備業務等により「建物総合管理サービス事業」が順調に拡大
■決算概要
1. 2023年3月期第3四半期累計の業績概要
アール・エス・シー<4664>の2023年3月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比8.8%増の4,528百万円、営業利益が同58.4%増の177百万円、経常利益が同34.1%増の183百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同19.7%増の119百万円と増収増益となった。
売上高は、主力の「建物総合管理サービス事業」が順調に拡大した。前期に受託した大型複合施設※1の常駐警備業務が期初から寄与したほか、既存先事業所の改装工事に伴う臨時警備や丸の内エリアにおける大型イベント※2警備を受託したことにより警備部門が伸長した。また、工事部門についても、オフィスビル全館の空調機等更新工事を受託したことや、大型複合施設でのシャッター改修工事が順調に推移した。一方、「人材サービス事業」については、新型コロナウイルスワクチン職域接種運営業務及びスポーツイベント運営業務等の臨時案件を多数受託したことや、官公庁における電話交換業務や一般派遣業務の増員が収益に寄与したものの、前年同期の業績に寄与した東京オリンピック・パラリンピック運営関連業務の反動減により減収となった。
※1 2021年7月より「丸ビル」及び三菱ブロックの常駐警備業務を受託している。
※2 「Marunouchi Street park」2019年からスタートした、丸の内仲通りの今後のあり方や活用方法を検証する社会実験で、快適な都市公園空間としての丸の内仲通りを見据え、よりサステナブル(持続可能)な空間作りを実践する。
利益面でも、「建物総合管理サービス事業」の伸びが増益に寄与した。とりわけ臨時警備やイベント警備における契約単価交渉のほか、工事案件受託時の仕入価格交渉が奏功し利益率の改善を実現した。
財政状態については、売上増に伴う売掛金の増加などにより総資産が前期末比4.3%増の3,603百万円に増加したことに加え、内部留保の積み増しにより自己資本も同5.2%増の1,865百万円に増えたことから、自己資本比率は51.8%(前期末は51.4%)とほぼ横ばいで推移した。
2. 2023年3月期第3四半期までの総括
以上から、2023年3月期第3四半期までの業績を振り返ると、主力の「建物総合管理サービス事業」を軸に総じて順調に推移したと評価できる。特に、「丸ビル」をはじめとする丸の内エリアにおいて、常設警備や臨時警備、大型イベント警備に至る幅広い受託に成功し、業績の伸びや収益性の向上につなげた点は、エリア単位で展開していく同社の方向性を示すモデルケースとして注目に値する。また、中期経営計画(詳細は後述)の初年度として、セキュリティロボットの導入やM&Aの実現(詳細は後述)など、戦略面でも大きな成果を残すことができた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<SI>
1. 2023年3月期第3四半期累計の業績概要
アール・エス・シー<4664>の2023年3月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比8.8%増の4,528百万円、営業利益が同58.4%増の177百万円、経常利益が同34.1%増の183百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同19.7%増の119百万円と増収増益となった。
売上高は、主力の「建物総合管理サービス事業」が順調に拡大した。前期に受託した大型複合施設※1の常駐警備業務が期初から寄与したほか、既存先事業所の改装工事に伴う臨時警備や丸の内エリアにおける大型イベント※2警備を受託したことにより警備部門が伸長した。また、工事部門についても、オフィスビル全館の空調機等更新工事を受託したことや、大型複合施設でのシャッター改修工事が順調に推移した。一方、「人材サービス事業」については、新型コロナウイルスワクチン職域接種運営業務及びスポーツイベント運営業務等の臨時案件を多数受託したことや、官公庁における電話交換業務や一般派遣業務の増員が収益に寄与したものの、前年同期の業績に寄与した東京オリンピック・パラリンピック運営関連業務の反動減により減収となった。
※1 2021年7月より「丸ビル」及び三菱ブロックの常駐警備業務を受託している。
※2 「Marunouchi Street park」2019年からスタートした、丸の内仲通りの今後のあり方や活用方法を検証する社会実験で、快適な都市公園空間としての丸の内仲通りを見据え、よりサステナブル(持続可能)な空間作りを実践する。
利益面でも、「建物総合管理サービス事業」の伸びが増益に寄与した。とりわけ臨時警備やイベント警備における契約単価交渉のほか、工事案件受託時の仕入価格交渉が奏功し利益率の改善を実現した。
財政状態については、売上増に伴う売掛金の増加などにより総資産が前期末比4.3%増の3,603百万円に増加したことに加え、内部留保の積み増しにより自己資本も同5.2%増の1,865百万円に増えたことから、自己資本比率は51.8%(前期末は51.4%)とほぼ横ばいで推移した。
2. 2023年3月期第3四半期までの総括
以上から、2023年3月期第3四半期までの業績を振り返ると、主力の「建物総合管理サービス事業」を軸に総じて順調に推移したと評価できる。特に、「丸ビル」をはじめとする丸の内エリアにおいて、常設警備や臨時警備、大型イベント警備に至る幅広い受託に成功し、業績の伸びや収益性の向上につなげた点は、エリア単位で展開していく同社の方向性を示すモデルケースとして注目に値する。また、中期経営計画(詳細は後述)の初年度として、セキュリティロボットの導入やM&Aの実現(詳細は後述)など、戦略面でも大きな成果を残すことができた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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