関西ペ、今期経常を57％上方修正

　関西ペイント <4613> が2月8日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比15.5％減の248億円に減った。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の210億円→330億円(前期は348億円)に57.1％上方修正し、減益率が39.8％減→5.4％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の110億円→230億円(前年同期は160億円)に2.1倍増額し、一転して43.3％増益計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比40.2％増の149億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の8.7％→12.8％に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2021年３月期の連結業績予想につきましては、2020年７月以降日本、インド及び中国等の自動車分野及び工業分野を中心に想定以上の需要の持ち直しの動きが見られたことから、当社グループの売上高は前回公表した予想数値を上回る見込みです。売上の増加に加え、原油価格の下落に伴う原材料コストの抑制及び世界各国における生産性向上、固定費を中心とした経費削減の取り組みの効果が実現しつつあり、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益も前回公表した予想数値を上回る見込みです。(注)上記に記載しました予想数値は、本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成しております。　　　実際の業績は、今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。