＜動意株・２０日＞（大引け）＝アキュセラ、日本アジア投資、アエリアなど

　アキュセラ<4589.T>＝ストップ高。バイオベンチャー企業の同社は眼疾患の加齢黄斑変性に対する治療薬「エミクススタト」を開発しており、現在、臨床第２ｂ／３相試験の段階にある。同薬の主要項目の達成に関する評価となるトップラインデータは、６月に公表となる予定であり、その結果への注目度が高まっている。また、白内障治療薬の候補化合物「ラノステロール」に対する期待も膨らんでいる。

　日本アジア投資<8518.T>＝後場に入って一時ストップ高。きょう付の日経テクノロジーオンラインが「ＨＰＣ（Ｈｉｇｈ　Ｐｅｒｆｏｒｍａｎｃｅ　Ｃｏｍｐｕｔｉｎｇ）関連技術を開発するＰＥＺＹグループは、１６年６月に新会社のＤｅｅｐ　Ｉｎｓｉｇｈｔｓ（ディープインサイツ）を立ち上げ、人工知能（ＡＩ）向けの専用チップを開発する」と報じており、１５年２月にＰＥＺＹグループに投資した同社株の刺激材料となっているようだ。

　アエリア<3758.T>＝後場上げ幅を拡大。同社は前引け後の１１時３０分ごろ、連結子会社リベル・エンタテインメントのスマートフォン向け恋愛リズムアドベンチャー「アイ★チュウ」の累計ダウンロード数が、２０日付で７０万ダウンロードを突破したと発表しており、これを好感した買いが入っている。「アイ★チュウ」は、プレイヤーが教師兼プロデューサーとなり、アイドルの卵アイチュウを一人前のアイドルに育成する恋愛リズムアドベンチャーゲーム。アイチュウを演じる総勢２９人の豪華男性声優陣が特徴で、Ａｎｄｒｏｉｄ版は１５年６月２６日、ｉＯＳ版は同年７月３日にサービスを開始している。

　パスコ<9232.T>＝急騰。同社は航空測量サービス大手だが、ＧＩＳクラウドサービスに強みを有し、内閣府から自動走行システムの調査検討事業を受託する実績を持つなど同分野で存在感を高めている。政府は２０２０年に、乗用車の無人自動走行を地域限定で解禁するほか、ドライバーが乗る自動運転車についても、２０年に高速道路での走行を解禁する方針が伝わっており、関連銘柄が改めて動意づいている。

　ノーリツ鋼機<7744.T>＝前日のストップ高に続きこの日も大幅続伸。前日は、１７年３月期業績予想が営業利益４６億円（前期比２．３倍）と大幅増益となることを好材料視した買いが入ったが、この日は午前１０時ごろに、子会社の日本再生医療が小児先天性心疾患（機能的単心室症）を対象とした世界初となる再生医療等製品ヒト（自己）心臓内幹細胞ＪＲＭ－００１の企業治験開始を発表したことが好感されている。

　カヤック<3904.T>＝続急伸し年初来高値を更新。同社は１９日の取引終了後、６月３０日を基準日として１対２株の株式分割を実施すると発表しており、これが好感されている。投資単位あたりの金額を引き下げることで、株式の流動性向上と投資家層の拡大を図ることを目的としている。なお、効力発生日は７月１日。

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出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）