日水薬、前期経常を29％上方修正、配当も10円増額

　日水製薬 <4550> が4月15日後場(14:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の7.3億円→9.4億円(前の期は9.9億円)に28.8％上方修正し、減益率が26.3％減→5.1％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の3.3億円→5.4億円(前年同期は4.1億円)に63.1％増額し、一転して30.5％増益計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の20円→30円(前の期は30円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年３月期通期連結業績は、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）による国内・海外の営業活動に影響はあったものの、同感染症のPCR検査薬「Ampdirect 2019-nCoV検出キット」（株式会社島津製作所）および「TRCReady SARS-CoV-2」（東ソー株式会社）の迅速かつ安定的な供給を図り、同感染症収束への貢献に努めてまいりました。その結果、当該検査薬の販売が売上に寄与し、前回の発表を上回る予想となりました。　（注）上記の業績予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成しております。　　　　実際の業績は今後のさまざまな要因により予想数値と異なる可能性があります。

　　当社は、収益力向上による株主の皆様への利益還元を、企業経営の重要な使命と認識しております。利益配分は、安定的な配当継続を重視することとしております。　2021年３月期におきましては、上述のとおり、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）による国内・海外の営業活動に影響を受けたものの、同感染症のPCR検査薬の迅速かつ安定的な供給を図り、同感染症収束への貢献に努めた結果、当該検査薬の販売が売上に寄与しました。　つきましては、前回予想の期末配当金10円00銭について、上述の業績予想修正により普通配当を15円00銭に修正するとともに、当該PCR検査薬の販売による利益について当社は新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響により厳しい環境に置かれている株主様に還元し、また先に廃止した株主優待を配当の形として還元するため、特別配当５円00銭を加え、期末配当金を20円00銭にすることとしております。その結果、中間配当金を含めた年間配当金は１株当たり30円00銭となる予定です。