日水薬、非開示だった今期経常は26％減益、未定だった配当は10円減配

　日水製薬 <4550> が10月29日後場(14:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比31.0％減の3.9億円に落ち込んだ。
　併せて、非開示だった通期の業績予想は連結経常利益が前期比26.3％減の7.3億円に減る見通しを示した。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比20.0％減の3.3億円に減る計算になる。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は20円(前期は30円)実施する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比19.3％減の3.2億円に減り、売上営業利益率は前年同期の11.6％→8.6％に低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当社では2020年５月12日時点で、新型コロナウイルス感染症の収束時期の見通しが立てられない状況下、連結経常利益への影響や今後の対応策を反映した数値計画を合理的に策定することが困難であるため、2021年３月期の業績予想を未定としていましたが、経済活動再開の動きが少しずつではあるものの回復してきたことを踏まえ、現時点で入手可能な情報や予測等に基づいて算定しましたので公表するものであります。　今般の業績予想は、新型コロナウイルス感染症による再度の大規模な経済活動の停滞については想定しておりません。今後、開示すべき重要な事項が発生した場合には、速やかに業績への影響を公表いたします。　なお、上記の予想は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績は様々な要因により異なる可能性があります。

　　当社は、収益力向上による株主の皆様への利益還元を、企業経営の重要な使命と認識しております。利益配分は、安定的な配当継続を重視するとともに、企業成長の実現に向けて内部留保した利益を、新規事業や設備投資等に活用したいと考えております。　2021年３月期におきましては、当社の配当方針と現下の新型コロナウイルス感染症による経営状況を鑑みた上、中間配当金につきましては１株当たり10円00銭、期末配当金につきましては１株当たり10円00銭とし、年間配当金20円00銭とする予定です。