有機薬、前期経常を38％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も1円増額

　有機合成薬品工業 <4531> [東証Ｓ] が4月22日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の8.1億円→11.2億円(前の期は6.6億円)に38.3％上方修正し、増益率が22.7％増→69.7％増に拡大し、従来の26期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の5.6億円→8.7億円(前年同期は1.5億円)に55.3％増額し、増益率が3.7倍→5.8倍に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の7円→8円(前の期は7円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　半導体関連材料である一部製品の需要が低迷したことにより、前回発表時の予想と比較して、売上高は減少いたしました。 一方で円安の影響や電子材料向け新製品、主に海外で展開している原薬の販売拡大、経費の節減などに努めたことなどにより、各段階利益は前回発表した予想に比べ増加いたしました。

　　当社は、経営基盤の強化に向けて内部留保の確保に努めつつ、事業環境や経営成績を勘案して安定的に株主の皆様への利益還元を行うことを配当の基本方針としております。 このような方針に基づき、当期の期末配当予想につきましては、本日発表の通期業績予想の修正や直近の財務状況及び今後の経営環境等を総合的に判断し、前回予想の１株当たり７円から１円増配の１株当たり８円に修正いたします。なお、2024年3月期の決算短信は、5月15日に発表する予定としております。（注）上記予想値は、本資料の発表日現在において入手可能な情報を基に作成したものであり、実際の業績は、この資料に記載されている予想とは異なる場合がありますことをご承知おき下さい。