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ソフト99コーポレーションのニュース
■業績動向
3. 財務状況と経営指標
ソフト99コーポレーション<4464>の2019年3月期末の総資産は、前期末比793百万円増加の53,867百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現預金・有価証券が1,288百万円増加した。固定資産は政策保有株式の売却などにより投資有価証券が337百万円減少したほか、有形固定資産が128百万円減少した。
負債合計は前期末比377百万円減少の6,860百万円となった。支払手形及び買掛金が127百万円、未払法人税等が250百万円それぞれ減少したほか、厚生年金基金解散損失引当金176百万円を結了により取り崩した一方で、有利子負債が161百万円増加した。また、純資産は前期末比1,170百万円増加の47,006百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が1,384百万円増加し、その他有価証券評価差額金が273百万円減少した。
経営指標をみると、安全性を示す自己資本比率は80%以上の高水準を維持しており、また、有利子負債も殆ど無く実質無借金経営であることから財務基盤は引き続き健全な状態にあると言える。一方、収益性に関しては営業利益率で10.3%と2ケタ台の水準となっているが、ROAで5.0%、ROEで4.0%とそれぞれ1ケタ台にとどまっており、投下収益率で見れば低く今後の課題となっている。同社の株式時価総額が現状、約200億円と純資産の約470億円に対して4割強の水準にとどまっているのも、こうしたことが一因と見られる。ただ、同社の保有する資金(現預金・有価証券+投資有価証券)は約225億円と潤沢にあり、これら資金を有効活用し事業を拡大していくことができれば、株式市場での評価も高まるものと弊社では考えている。
同社でもこうした点は経営課題と認識しており、今後は既存事業において「利益の伴う事業拡大」を意識し、各事業における利益率向上の取り組みをすすめながら、ROIC(投下資本利益率)の上昇を目指している。また、潤沢な手元キャッシュの活用法として、新規事業への投資や既存事業とシナジーが期待できる分野においてのM&Aの活用、あるいは資本効率の向上を目的とした自己株式取得などにも充当していく意向を示している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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3. 財務状況と経営指標
ソフト99コーポレーション<4464>の2019年3月期末の総資産は、前期末比793百万円増加の53,867百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現預金・有価証券が1,288百万円増加した。固定資産は政策保有株式の売却などにより投資有価証券が337百万円減少したほか、有形固定資産が128百万円減少した。
負債合計は前期末比377百万円減少の6,860百万円となった。支払手形及び買掛金が127百万円、未払法人税等が250百万円それぞれ減少したほか、厚生年金基金解散損失引当金176百万円を結了により取り崩した一方で、有利子負債が161百万円増加した。また、純資産は前期末比1,170百万円増加の47,006百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が1,384百万円増加し、その他有価証券評価差額金が273百万円減少した。
経営指標をみると、安全性を示す自己資本比率は80%以上の高水準を維持しており、また、有利子負債も殆ど無く実質無借金経営であることから財務基盤は引き続き健全な状態にあると言える。一方、収益性に関しては営業利益率で10.3%と2ケタ台の水準となっているが、ROAで5.0%、ROEで4.0%とそれぞれ1ケタ台にとどまっており、投下収益率で見れば低く今後の課題となっている。同社の株式時価総額が現状、約200億円と純資産の約470億円に対して4割強の水準にとどまっているのも、こうしたことが一因と見られる。ただ、同社の保有する資金(現預金・有価証券+投資有価証券)は約225億円と潤沢にあり、これら資金を有効活用し事業を拡大していくことができれば、株式市場での評価も高まるものと弊社では考えている。
同社でもこうした点は経営課題と認識しており、今後は既存事業において「利益の伴う事業拡大」を意識し、各事業における利益率向上の取り組みをすすめながら、ROIC(投下資本利益率)の上昇を目指している。また、潤沢な手元キャッシュの活用法として、新規事業への投資や既存事業とシナジーが期待できる分野においてのM&Aの活用、あるいは資本効率の向上を目的とした自己株式取得などにも充当していく意向を示している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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