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バルテス・ホールディングスのニュース
■業績動向
(2) 財務状況
バルテス<4442>の2023年3月期第2四半期末の財務状況は、流動資産は2,322百万円(前年同期末比23百万円減)となったが、主に現金及び預金の減少176百万円、受取手形、売掛金及び契約資産(電子記録債権を含む)の増加114百万円などによる。固定資産は1,065百万円(同480百万円増)となったが、主に有形固定資産の減少5百万円、主にのれんの増加による無形固定資産の増加283百万円、投資その他の資産の増加203百万円などによる。この結果、資産合計は3,388百万円(同457百万円増)となった。
一方で、負債合計は1,323百万円(前期末比105百万円増)となったが、これは主に買掛金の増加83百万円、長短借入金の減少15百万円などによる。純資産合計は2,064百万円(同351百万円増)となったが、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加310百万円などによる。この結果、自己資本比率は60.9%(前期末は58.4%)となった。
(3) キャッシュ・フローの状況
2023年3月期第2四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは322百万円の収入となった。主な収入は税金等調整前四半期純利益の計上482百万円、減価償却費29百万円、仕入債務の増加84百万円などで、主な支出は売上債権及び契約資産の増加98百万円などであった。
投資活動によるキャッシュ・フローは481百万円の支出となったが、主な支出は投資有価証券の取得100百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出296百万円などであった。財務活動によるキャッシュ・フローは18百万円の支出となったが、主に長短借入金の返済による支出15百万円などであった。この結果、現金及び現金同等物は176百万円の減少となり、2023年3月期第2四半期末残高は1,160百万円となった。
2. 2023年3月期第2四半期のセグメント別状況
(1) ソフトウェアテストサービス事業
売上高は3,784百万円(前年同期比40.9%増)、営業利益は462百万円(同368.2%増)となった。
案件数は1,442件(前年同期比17.7%増)と順調に拡大したが、特に大型案件を多く獲得したことが売上増につながった。主な要因としては、上流工程でPMO※1やQMO※2として多数参画したほか、マイグレーション案件※3の獲得増、年1億円以上の売上企業数が前年同期期比54.5%増となったことなどが挙げられる。
※1 Project Management Officeの略で、組織内における個々のプロジェクトマネジメントの支援を横断的に行う部門や構造システムのこと。
※2 Quality Management Officeの略で、組織内における個々の品質管理の支援を横断的に行う部門や構造システムのこと。
※3 マイグレーションとは、ソフトウェアやシステム、データなどを別の環境に移動したり、新しい環境に切り替えたりすること。
「単価」は729千円(前年同期比63千円上昇)となった。主な要因としては、エンタープライズ領域の売上割合増、PMO人材の積極的採用、テスト自動化の積極提案、既存顧客の継続好調などが挙げられる。また、応募者数の増加、ビジネスパートナーとの関係強化、ジョイン企業との連携が順調に進んだことなどにより、稼働人員数も963名(同31.6%増、231名増)と順調に増加した。
(2) Web/モバイルアプリ開発サービス
売上高は370百万円(前年同期比22.1%増)、営業利益は53百万円(前年同期は24百万円の損失)となった。アプリ開発やリバースエンジニアリングサービス※の売上高が増加したことに加え、セキュリティ・脆弱性診断に係る売上高も堅調に推移した。また損益面では、前年同期に発生した不採算案件が消失したことから営業利益を確保した。
※システム操作やソースコードの解読により開発ドキュメント(各種設計書)を作成するサービス。
(3) オフショアサービス
売上高は14百万円(前年同期比9.2%減)、営業利益は0百万円(同90.0%減)となった。フィリピンでの現地日系企業からの引き合いは増加傾向にあったものの、コロナ禍の影響が残り取引規模が縮小し、減収減益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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(2) 財務状況
バルテス<4442>の2023年3月期第2四半期末の財務状況は、流動資産は2,322百万円(前年同期末比23百万円減)となったが、主に現金及び預金の減少176百万円、受取手形、売掛金及び契約資産(電子記録債権を含む)の増加114百万円などによる。固定資産は1,065百万円(同480百万円増)となったが、主に有形固定資産の減少5百万円、主にのれんの増加による無形固定資産の増加283百万円、投資その他の資産の増加203百万円などによる。この結果、資産合計は3,388百万円(同457百万円増)となった。
一方で、負債合計は1,323百万円(前期末比105百万円増)となったが、これは主に買掛金の増加83百万円、長短借入金の減少15百万円などによる。純資産合計は2,064百万円(同351百万円増)となったが、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加310百万円などによる。この結果、自己資本比率は60.9%(前期末は58.4%)となった。
(3) キャッシュ・フローの状況
2023年3月期第2四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは322百万円の収入となった。主な収入は税金等調整前四半期純利益の計上482百万円、減価償却費29百万円、仕入債務の増加84百万円などで、主な支出は売上債権及び契約資産の増加98百万円などであった。
投資活動によるキャッシュ・フローは481百万円の支出となったが、主な支出は投資有価証券の取得100百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出296百万円などであった。財務活動によるキャッシュ・フローは18百万円の支出となったが、主に長短借入金の返済による支出15百万円などであった。この結果、現金及び現金同等物は176百万円の減少となり、2023年3月期第2四半期末残高は1,160百万円となった。
2. 2023年3月期第2四半期のセグメント別状況
(1) ソフトウェアテストサービス事業
売上高は3,784百万円(前年同期比40.9%増)、営業利益は462百万円(同368.2%増)となった。
案件数は1,442件(前年同期比17.7%増)と順調に拡大したが、特に大型案件を多く獲得したことが売上増につながった。主な要因としては、上流工程でPMO※1やQMO※2として多数参画したほか、マイグレーション案件※3の獲得増、年1億円以上の売上企業数が前年同期期比54.5%増となったことなどが挙げられる。
※1 Project Management Officeの略で、組織内における個々のプロジェクトマネジメントの支援を横断的に行う部門や構造システムのこと。
※2 Quality Management Officeの略で、組織内における個々の品質管理の支援を横断的に行う部門や構造システムのこと。
※3 マイグレーションとは、ソフトウェアやシステム、データなどを別の環境に移動したり、新しい環境に切り替えたりすること。
「単価」は729千円(前年同期比63千円上昇)となった。主な要因としては、エンタープライズ領域の売上割合増、PMO人材の積極的採用、テスト自動化の積極提案、既存顧客の継続好調などが挙げられる。また、応募者数の増加、ビジネスパートナーとの関係強化、ジョイン企業との連携が順調に進んだことなどにより、稼働人員数も963名(同31.6%増、231名増)と順調に増加した。
(2) Web/モバイルアプリ開発サービス
売上高は370百万円(前年同期比22.1%増)、営業利益は53百万円(前年同期は24百万円の損失)となった。アプリ開発やリバースエンジニアリングサービス※の売上高が増加したことに加え、セキュリティ・脆弱性診断に係る売上高も堅調に推移した。また損益面では、前年同期に発生した不採算案件が消失したことから営業利益を確保した。
※システム操作やソースコードの解読により開発ドキュメント(各種設計書)を作成するサービス。
(3) オフショアサービス
売上高は14百万円(前年同期比9.2%減)、営業利益は0百万円(同90.0%減)となった。フィリピンでの現地日系企業からの引き合いは増加傾向にあったものの、コロナ禍の影響が残り取引規模が縮小し、減収減益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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