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Amazia、オリジナル作品制作・新規事業への先行投資を実施 マンガ領域以外にも多角的に進出し、再成長を図る
2024年9月期 第2四半期(会計期間) 業績概要
佐久間亮輔氏:株式会社Amazia代表取締役社長の佐久間亮輔です。よろしくお願いします。それでは、2024年9月期第2四半期(会計期間)の業績概要からご報告します。
2024年9月期第2四半期は、売上高9億9,000万円、営業損失4,100万円となりました。広告宣伝費を31.1パーセント削減した影響で、MAU(月間利用者数)が減少し、売上高も減少しましたが、広告市況の改善等により、1日当たり広告収益、利用日数、ARPPUは改善しました。
また、売上高広告宣伝費率は19.6パーセントと改善しました。前年同四半期は、株式報酬費用の戻入9,500万円の計上があったため、営業利益は前年同期比で減少となっています。
業績推移 売上高/営業利益
売上高と営業利益の推移についてご説明します。当期の第1四半期との比較では、MAUは減少しているものの、課金ARPU、広告ARPUが回復傾向にあるため、売上高は7.2パーセント増加し、1.5年ぶりに四半期推移で売上増加に転じることができました。
2024年9月期第2四半期(累計期間)業績概要
2024年9月期第2四半期(累計期間)の業績概要についてご説明します。売上高19億1,300万円、営業損失9,500万円となりました。会計期間の業績概要と同じく、広告宣伝費の削減によりMAUが減少し、売上高も前年同期比で減少しています。
2023年9期2Q比 営業利益増減分析
前年比営業利益増減分析についてご説明します。広告宣伝費が2億2,800万円減少し、減収による限界利益の減少が2億700万円となります。
人件費の増加が1億300万円となっていますが、株式報酬費用の戻入を除外して比較した場合、前期からの人件費の増加は、2,400万円程度となっています。
それに加え、限界利益率の悪化および地代家賃の増加等があり、結果として、2024年9月期第2四半期の営業損失は9,500万円となっています。
業績達成状況
業績予想についてご説明します。まず業績達成状況ですが、売上高19億1,300万円は、半期計画の下限を下回る厳しい数字となっています。
「マンガBANG!」としては、MAU、課金決済率が計画を下回ったものの、1日当たり広告収益、利用日数、課金ARPPUについてはいずれも計画を上回り、おおむね計画どおりの進捗となっています。
一方で、売上未達の主な要因として、2023年10月にリニューアルしたWeb「マンガBANGブックス」のユーザー獲得が遅延したことが挙げられます。利益面では営業損失は9,500万円と、計画の2億円から2億700万円の営業損失予定の半分ほどとなりました。これは「マンガBANG!」の広告収益単価の改善があったことと、「マンガBANGブックス」のユーザー獲得のマーケティングコストの消化が遅れていることの2つが要因となっています。
上期に業績計画を上回った利益を、「マンガBANGブックス」等への先行投資に充当することで、業績計画の売上高を達成できると判断したため、通期予想は据え置き、積極的な先行投資を引き続き行うことで、売上・利益水準の達成を目指していきます。
成⻑戦略の進捗状況
成長戦略の進捗状況をご説明します。まず、マンガアプリの改善についてです。12月に初めて「マンガBANG!」の主力コーナーにおいて、小学館作品の配信許諾をいただくことができました。講談社、集英社、KADOKAWAに続き、小学館からも許諾をいただいたことで、大手出版社すべてと主力コーナーでの取引を開始することが実現したと言えます。
また、ROASを用いた広告運用を行うことで、売上高広告宣伝費率を改善することができました。アプリの機能開発についても、引き続き積極的にさまざまな機能開発を進めています。
当社が現在注力しているオリジナル作品の強化については、制作スケジュールが若干遅延しつつも、連載前の準備作品は順調に増加しています。この中から、当社レーベルの代表作となるヒット作品が出ることを期待しています。
また、MIXIと共同制作している『リンカイ!アザレア』が、TVアニメ『リンカイ』の放映と同時に連載を開始しています。このようなメディアミックスした作品制作にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
さらに、2024年3月にはWebtoon制作会社である株式会社WithLinksと資本業務提携を行い、子会社化しました。当社では漫画およびWebtoon両方の制作体制が整ったと言えると思います。
「マンガBANGブックス」においては、これまで述べたように、新規ユーザーの獲得施策が遅延しています。現在新キャンペーンの開始と合わせてテコ入れを行っています。
スライドの4番の新規事業については、2024年3月に100パーセント子会社としてAmazia Linkを設立しました。Amazia Linkを軸として、いくつかの事業を立ち上げていきます。まずはSES事業からスタートする見込みです。
2024年9月期 第3四半期以降の見通し
第3四半期以降の見通しをご説明します。当社の成長可能性に関する資料にも記載のとおり、当社では今期を再成長のための先行投資のフェーズと位置づけています。
コンテンツカンパニーとしての作品制作体制の拡大と、市場開拓戦略としてWeb電子書籍市場の拡大および海外市場の開拓を目指しています。そのために積極的な先行投資を行っていきたいと思っています。
また、多角化戦略としては、マンガ領域以外の新規事業立ち上げも積極的に行う方針であり、Amazia Linkに続いてM&Aや新規事業の立ち上げを急ぎ、先行投資の結果が得られるように尽力していきます。
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