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エクスモーション、2Q売上高は前年比+9.8% コンサルティング事業の増員による増収と連結子会社buboの業績が寄与

投稿:2024/08/13 08:00

エグゼクティブ・サマリー

渡辺博之氏:株式会社エクスモーション代表取締役社長の渡辺です。本日は、2024年11月期第2四半期決算をご説明します。決算概要、連結業績見通しと進捗、トピックス、成長戦略の進捗の順でお話しします。

まず、決算概要についてご説明します。スライドには、全体のまとめを掲載しています。総括として、主力事業のコンサルティング事業は、最終的には前年同期比で10パーセント程度の伸びを示しています。採用計画がかなり前倒しで進んだことで非常に順調だった点と、昨年連結した子会社のbuboが売上に貢献した点が挙げられます。

対計画では、コンサルティング事業の案件が短期で非連続の契約が増加した影響により、アサインのロスが若干発生しました。また今期、力を入れて投資をしている生成AIを使用した新サービス「CoBrain(コブレイン)」へ社内リソースを振り向けたため、若干計画を下回りました。数字としては、約2.6パーセントのマイナスです。

今期は、生成AIへの投資に力を入れているため、計画自体を対前年で若干低めに設定していました。しかし、売上高が計画を若干下回ったため、利益にも影響が出ています。第3四半期以降は、人員の拡大見込みもあるため、上期のアサインロス等もなるべくないよう調整し、売上高は計画値を上回りたいと思っています。

直近の数年間は、コンサルティング事業のノウハウを活かしたストックビジネスに投資を続けていますが、「Eureka Box(ユーリカボックス)」は徐々に拡大傾向にあります。現在、「CoBrain」はトライアル中ですが、下期に有償のリリースを予定しています。数字については、この後詳しくご説明します。

業績ハイライト

業績ハイライトです。先ほどお伝えしたように、売上高は前年同期比で約10パーセントの伸びになりました。利益は売上高が計画値を割り込んだ影響が出て、計画値を下回っています。しかし、コンサルティング要員が前年同期比プラス7名と大きな伸びを示しているため、下期はこちらを活かして、売上高の増加につなげていきたいと思っています。

連結売上・利益の状況【対前年】

スライドには、連結売上・利益の対前年のグラフを掲載しています。売上高は連結した子会社のbuboの業績等の寄与もあり、前年同期比で増えています。売上総利益は、今期からビジネスパートナーを積極的に活用したことでコストが増え、生成AIのサービスに投資をしたことで、前年同期比で約5,000万円の減少になっています。

営業利益は、採用の前倒しやのれん代の償却により、前年同期比で6,300万円のマイナスになっています。今期はもともと計画自体を低めに設定しているため、このような結果になっています。

営業利益の増減要因【対前年】

営業利益の増減要因です。原価率アップについては、ビジネスパートナーの活用において、プロパーのコンサルタントに比べると原価率がよくないため影響が出ています。マイナス4,000万円は、「CoBrain」の開発に対する投資です。社員も開発をしていますが、委託している部分もあるため、そちらの費用が影響しています。

子会社のbuboの営業利益は順調に出ていますが、のれん代の償却により、実質的にはプラスマイナスゼロになっています。

2024年11月期第2四半期決算概要【前年同期比】

スライドに、細かい数字を掲載しています。ご興味がある方は、後ほどご覧ください。

営業利益の増減要因【対計画】

営業利益の対計画の内訳です。原価率のアップに対して、販管費の未消化部分により、プラスマイナスゼロになっています。最終的には、売上高の未達分が効いてきて営業利益も計画未達となっています。

2024年11月期第2四半期決算概要【計画比】

スライドに、細かい数字を掲載しています。後ほどご覧ください。

2024年11月期第2四半期進捗【対計画比】

連結業績見通し、年間計画に対する進捗についてご説明します。対計画比で2024年11月期第2四半期の進捗です。一見したところ、通期の計画に対して、売上高はおよそ半分まで到達していますが、営業利益、経常利益、当期純利益は、年間計画に対して数字的には追いついていない状況です。

ただし、当社は従来、販管費のコストが上期に増加する傾向にあります。売上はほぼイーブンなのですが、利益に関しては下期偏重の計画となっているため、通期対計画比よりも、第2四半期対計画比をご覧いただくとよいのではないかと思います。

第2四半期の計画比では、売上はほぼ計画どおりではあるものの、利益がやや未達となっています。理由として、生成AI活用サービス「CoBrain」の今期リリースをトッププライオリティとして取り組んでいることが挙げられます。

ご存じのように、生成AIは技術も内容もどんどん変化しています。加えて、新しいサービスとして、使っていただいたお客さまから得たフィードバックをもとに、逐次ピボットしながら開発を進めているため、計画よりも多めに投資のアクセルを踏んでいる部分もあります。

したがって、先ほどご覧いただいた利益の未達については、投資の加速の影響が要因となっています。

後ほどお伝えしますが、ようやく7月に「CoBrain」のトライアル版を無事リリースできました。今後、お客さまのフィードバックを受け、開発を加速させる可能性もあります。そのような場合には、「CoBrain」の提供価値を上げるため、さらにアクセルを踏んでいくことになります。

2024年11月期第2四半期進捗【四半期推移】

四半期の推移です。売上は順調に拡大していますが、利益が対前年で減少しています。

受注活動状況

受注活動状況です。スライドのように、4月から受注額も順調に増え、年間計画に近づいています。

2024年度の事業計画に対する進捗~事業内容の多様化~

トピックスとして、具体的な業務内容をいくつかご紹介します。事業内容の多様化についてです。ソフトウェア開発支援では、次々と新しいテーマが必要となってきています。

最近では、ソフトウェアファーストといわれる、開発方法に対する支援が短期トレンドとなっています。中長期トレンドとして、製品の価値創出を可能にするさまざまなソフトウェアによる支援が新たに必要となってくるため、我々も積極的に開発に取り組んでいます。

現在は、徐々に具体的な案件となって結実している傾向にあり、第1四半期、第2四半期は、短期・中長期トレンドともに売上が着実に増えてきています。

2024年度の事業計画に対する進捗~事業内容の多様化~

事業内容の多様化の2つ目として、支援のスタイルです。当社は、あくまでもコンサルティング事業がメインではありますが、コンサルティング事業で培ったさまざまなノウハウやナレッジを二次利用したストック型サービスによりお客さまへ提供し、サービス拡大に日々注力しています。

上期では、新サービスの「CoBrain」や、「CoBrain」を使った、お客さまにより密着した生成AI支援、既存サービスの「Eureka Box」の3つそれぞれに進捗がありました。

1つ目の「CoBrain」については、4月からベータ版のテストを行っていましたが、7月に無事トライアル版をリリースできました。今年の秋口を目処に、有償化リリースを目指し、現在開発中です。

2つ目の生成AI支援については、顧客協力のもと、「CoBrain」で得た生成AIの知見を活かしたお客さま固有のコンサルティングサービスとして提供が始まっています。

3つ目の「Eureka Box」については、これまでも地道に成長を続けていました。上期では、新規顧客の増加、長期契約の獲得、リピート契約の増加、カスタマイズ版の開発受注など、さまざまな派生系での営業が奏功しつつあり、引き続き成長している状況です。

2024年度の事業計画に対する進捗~業務提携~

業務提携についてです。昨年からバルテスと電通総研の2社と提携しています。M&Aについては、今年も積極的に検討していますが、現時点でお話しするような内容はまだありません。下期も、引き続きM&Aを検討していきます。

2024年度の事業計画に対する進捗~要員の推移(リソースの拡充)~

要員の推移です。今期は採用が非常に順調に進み、計画を前倒しで達成しています。下期も、引き続き採用活動を積極的に進め、売上拡大、利益拡大につなげていきます。

2024年度の事業計画に対する進捗~採用メディアによる発信~

採用に関しては、オウンドメディアなどさまざまな活動を展開しています。

2024年度の事業計画に対する進捗~生成AI支援サービス「CoBrain」~

「CoBrain」についてご説明します。従来、コンサルティング事業で行ってきた業務に近い、生成AI支援サービスの開発に昨年から着手しています。より多くのお客さまに、コンサルティングより低価格で使っていただける「CoBrain」ベータ版の利用契約を締結しています。

「CoBrain」は、ソフトウェア開発時に必要となる要件定義書の作成支援を行うサービスです。具体的には、「このようなものを作りたい」という要件定義を「CoBrain」がチェックして、わかりにくい書き方になっていたり、内容に矛盾や不足があったりするところをサポートする支援サービスになっています。

今、生成AIのサービスがいろいろと出始めていますが、要件定義に絞って商用サービスを展開しているのは、おそらく「CoBrain」が第1号だと思っています。かなり先進的なサービスですが、これから普及させていきたいと考えて取り組んでいます。

スライドのとおり、SUBARUと愛三工業については、4月からリリース前のベータ版テストをご評価いただいています。そのフィードバックを反映して、7月の頭にトライアル版をご提供する予定です。

2024年度の事業計画に対する進捗~生成AI支援サービス「CoBrain」~

スライドに、ランディングページを掲載しています。実際に多くの方に資料をダウンロードいただき、トライアルの申し込みも受けています。トライアルを数ヶ月続けて、フィードバックをうまく活かし、最終的には秋口に有償サービスを展開する計画で進めています。

2024年度の事業計画に対する進捗~業務提携~

昨年M&Aを行ったグループ会社buboについてです。従来は、テストをお客さまに代わって行う第三者検証の業務がメインでしたが、さらなる効率的なテストの進め方や自動化を含めた品質確保のための具体的な戦略など、より付加価値の高い支援ができる会社に徐々に移行しており、具体的な案件も出てきています。

buboについてはテスト領域ですので、JSTQBという資格を全社員が取得し、スキルを可視化する活動も進めているところです。

成長戦略-①ソフトウェアファーストを実現する新たなソリューション

当社の掲げている成長戦略と進捗についてご説明します。成長戦略の1つ目は、ソフトウェアファーストを実現する新たなソリューションをきちんと提供していくことです。

これまでは製品の中に入ったソフトウェアの支援が多かったのですが、データ分析、クラウドといった、ソフトウェアファーストを実現するための新しい領域のソリューションも提供しています。

この2つをうまくバランスさせ、新しいお客さまの課題に対応するべく進めており、成果は順調に出ています。従来型支援が売上の7割強、クラウド、AI、データ分析に関連する売上が3割弱となっています。今後、徐々に新しいソリューションの売上が増えていくと思っています。

成長戦略-②自動車DXを頂点としたフラッグシップ戦略による事業展開

2つ目は、自動車DXを頂点としたフラッグシップ戦略による事業展開です。当社は、お客さまのカテゴリに合わせて3段階で進める戦略をとっています。

ソフトウェアの課題が一番大きく、自動車DXのお客さま支援で培ったノウハウを他の分野に展開していき、さらにそのノウハウを扱いやすいストック型サービスとして展開していくという、3段階の事業展開を目指して進めています。

結果、自動車DX領域の売上が伸びています。さらに、人材育成ナレッジ提供サービスも、お客さまの数が徐々に増えています。こちらの戦略は、非常に順調に推移している状況です。

戦略方針-③シナジー効果による事業のスケーリング

3つ目は、シナジー効果による事業のスケーリングです。これまでご説明したとおり、当社の本丸はフロービジネスであるコンサルティング事業で、一番大事な事業です。

コンサルティング事業は、コンサル担当数などのリソースに制約を受けるため、積極的に採用を増やしていきますが、それだけではなく、業務提携、ビジネスパートナーとの連携、M&Aによる子会社の確保などを行って、徐々に拡大していく戦略をとっています。

そこで得たノウハウを使って、ストックビジネスに展開することにも力を入れています。すでにトレーニングや「Eureka Box」を使ったオンライン育成を行っています。

今期、「CoBrain」でも、当社のコンサルティングナレッジを生成AIの中に入れて、独自の生成AI支援サービスをお客さまに展開しています。

フロービジネスとストックビジネスの両輪をうまく活かして事業拡大していくことが当社の戦略です。今期は立ち上げ時期ですので、冒頭にお話ししたような数字になっていますが、これらの提供ができ次第、ビジネスも拡大すると思っています。

戦略方針-③シナジー効果による事業のスケーリング

そのような意味では「CoBrain」はこれからですが、「Eureka Box」はスライドのグラフで示しているように、サービス開始時点から順調にお客さまの数が増えている状況です。

29ページから会社紹介の資料があります。ご興味がありましたらぜひ後ほどダウンロードしてご覧ください。私からの説明は以上です。

配信元: ログミーファイナンス
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