広栄化学、今期経常を20％上方修正、配当も10円増額

　広栄化学工業 <4367> [東証２] が1月30日後場(13:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比4.5％増の14.5億円に伸びた。
　併せて、通期の同利益を従来予想の15億円→18億円(前期は13.6億円)に20.0％上方修正し、増益率が10.2％増→32.3％増に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の5.9億円→8.9億円(前年同期は4.6億円)に50.5％増額し、増益率が27.2％増→91.4％増に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は60円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の経常利益は前年同期比10.3％増の5.4億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の10.4％→10.7％に上昇した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上高は、米中貿易摩擦の影響等により、販売が伸長すると見込んでいた電子材料関連の販売が低調であるため、前回公表予想を下回る見込みです。利益面につきましては、コスト削減に加え、原燃料価格が低位に推移したことにより、営業利益、経常利益および当期純利益ともに前回公表の業績予想を上回る見込みです。

　当社は、株主の皆様の長期的かつ安定的な利益の確保と、当社の各事業年度における業績の状況および将来的な事業展開に備えるための株主資本の充実などとのバランスを総合的に勘案し、剰余金の配当等を決定することを基本方針としております。2020年3月期の期末配当につきましては、上記のとおり通期業績予想を上方修正したことに伴い、2019年5月15日に公表した前回予想の1株当たり30円（年間60円）から40円（年間70円）に修正いたします。（注）上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したもので、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。