JSR(4185)が続落、発行済み株式の1.98％を自社株買いも、４～６月期減収減益で売り

　JSR(4185)が続落。前引けは前日比64円（3.1％）安の1,998円。一時、同91円（4.4％）安の1,971円まで売られている。27日引け後、2016年３月期第１四半期（４～６月）の決算を発表した。

　連結売上高が954億3,500万円（前年同期比0.7％減）、営業利益は74億700万円（前年同期比8.9％減）で着地した。減収減益となり、嫌気されているようだ。会社側の発表によると、４～６月期は事業によって進捗差はあったものの、全社トータルでは上期ガイダンスに対してほぼ想定線で着地した、としている。石油化学系事業はタイ工場の本格的な立ち上がりもありSSBRが前年同期比で大幅に売上高を伸ばしたものの、タイヤ・自動車需要の低迷（特に日本）、製品市況の軟化継続により前年同期比大幅な減益となった。このほか、多角化事業は堅調な製品市況と円安効果もあったものの、半導体事業で主要顧客のプロセス切り替えによる需要減もあり、前年同期比小幅な減益となった。

　会社側は同時に、発行済み株式数の1.98％にあたる455万株、100億円を上限に自社株買いを行うと発表した。取得期間はきょうから10月30日までとしている。地合いがさえないこともあり、きょうは自社株買いで株式需給の改善を期待した買いは限定的となったようだ。

［ 株式ネット新聞 ］ 提供：株式会社スリーアイ

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