ピグメント、今期経常を82％上方修正、配当も20円増額

　日本ピグメント <4119> [東証２] が11月12日後場(13:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は9億円の黒字(前年同期は4.3億円の赤字)に浮上し、従来予想の3.5億円の黒字を上回って着地。
　併せて、通期の同利益を従来予想の8.5億円→15.5億円(前期は3億円)に82.4％上方修正し、増益率が2.8倍→5.0倍に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比12.3％減の6.4億円に減る計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の80円→100円(前期は50円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は3.8億円の黒字(前年同期は2.7億円の赤字)に浮上し、売上営業損益率は前年同期の-5.2％→5.5％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　第２四半期連結累計期間までの業績は、日本国内、東南アジア地区とも堅調に推移したことから当初の予想を上回る結果となりました。第３四半期以降につきましては、日本国内は主要需要先である自動車産業において世界的な半導体不足や新型コロナウイルス感染症による部品供給不足の影響を受けた減産拡大の動きもあるほか、原油高による原材料価格や電力料金の上昇などのコスト増加も予想されます。以上のように第３四半期以降においては、需要先の動向やコスト増など先行き不透明な状況ではありますが、第２四半期までの業績を踏まえ、2022年３月期通期連結業績予想につきまして上記のとおり上方修正いたします。（注１）「収益認識に関する会計基準」（企業会計基準第29号 2020年３月31日）等を2022年３月期連結会計期間の期首から適用しており、業績予想に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっております。 （注２）業績予想につきましては、現時点において入手可能な情報に基づき作成したものです。実際の業績は今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。

　当社は株主の皆様への安定配当の継続を基本として、当期と今後の業績および経営基盤強化のための内部留保を勘案して配当を行うこととしております。当期（2022年３月期）の配当予想につきましては、本日公表いたしました通期業績予想の修正を踏まえ、前回予想から２０円増配の１株あたり１００円 に修正いたします。