＜前場の注目銘柄＞＝大日精化、ＰＢＲ１倍割れに妙味

　大日精化工業<4116.T>の株価は７月９日の５５４円を底に出直りに転じてきた。ＰＢＲ０．７倍の時価は好実態から見直せよう。

　合成樹脂の着色剤で業界トップを誇る。塗料業界向けの顔料は低調だが情報記録関連材料のカラーフィルター用顔料は好調を持続、コート材も液晶テレビやスマートフォン向けが拡大し、今１６年３月期は連結営業利益で１００億円（前期比７．９％増）を見込んでいる。上海の現地法人では水系・溶剤系両製品の生産を考慮した樹脂合成設備を増強、今年１月に操業を開始したメキシコのグアナファト州の樹脂コンパウンド製造・販売会社も通年寄与する。積極的な海外展開も業績を押し上げていこう。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）