前引け：３連休前のキャッシュポジション化に後場注目

　前引けの日経平均株価は71.49円高の10815.52円、TOPIXは6.44ポイント高の947.23ポイントで終了。東証一部の値上がり銘柄数は1138、値下がり銘柄数は366、出来高は概算で8億1557万株、5250億円でした。

　NY株式市場では、ダウ、ナスダックともに続伸。ただ今週末に医療保険制度改革法案の採決が行われる見通しから上値が重たい展開だった。

　東京市場は買い先行スタート、日経平均株価は上げ幅を拡大して前引けを終了しています。市場関係者の中からは、明日からの３連休を控えているため、後場はキャッシュポジション化への売りも出るだろうと想定して、上値が重くなるとの意見も聞かれました。

　個別株動向では、ソニー<6758.T>が新高値更新、グーグル、インテルと共同で新型テレビとセットトップボックスの開発と報じられ人気化、ソースネクスト<4344.T>は楽天<4755.Q>が出資比率を高め持ち分 法適用会社にすると発表したことで大幅高、東北ミサワホーム<1907.T>とミサワホーム北海道<1761.S>はミサワホーム<1722.T>がTOBで完全子会社化すると発表が好感してTOB価格にサヤ寄せの動き、戸田工業<4100.T>は、「伊藤忠出資伴いEV向け電池材料で米進出」報道で値上がり率ランキング3位となっています。

　一方で、日立製作所<6501.T>は期末配当見送りとなったため売られましたが、下値は限定的で市場では織り込み済みとの見方、ANA<9202.T>、吉野家HD<9861.T>は業績観測記事が報じられま したが株価には大きな影響が見られませんでした。

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