住友精化は５日続伸し８カ月半ぶり８００円台回復、アジアでＳＡＰ需要旺盛

　住友精化<4008.T>が５日続伸、３月１３日以来８カ月半ぶりに８００円台を回復した。１５年３月期は営業７８億円予想と前期比３％減益を見込んでいるが株価は既に来期の回復をにらみ、１０月下旬以降一貫した上昇波を形成している。新興国を中心に高吸水性樹脂（ＳＡＰ）の需要が高水準だ。ＳＡＰは紙おむつの主原料としてハイグレード品が選好され、海外で普及が進むなか、世界トップクラスのシェアと品質を誇る同社にとって収益チャンスが広がっている。　来年４月には姫路工場の生産能力増強を計画、韓国でも１６年５月の稼働目指し新工場を設立する方向で、同社の中期成長力に反映されそうだ。このほか、半導体向け特殊ガスも中国を中心としたスマートフォン市場の拡大が牽引しており、風向きは順風局面にある。

住友精化の株価は１０時２８分現在８００円（△１６円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）