＜前場の注目銘柄＞＝住友精化、高吸水性樹脂の生産増強

　住友精化<4008.T>が戻り足を強めている。

　紙おむつの主要原料である高吸水性樹脂（ＳＡＰ）では世界トップクラスのシェアと品質を誇る。紙おむつに使用されるＳＡＰはハイグレード品が選好され、製品グレードによりＳＡＰの性能は厳密に定められていることが同社にとって有利に働いている。

　来年４月には姫路工場の生産能力増強を計画、韓国でも１６年５月の稼働目指し新工場設立の意向で、アジア新興国の高水準の需要を取り込む。

　来期はＳＡＰ新製品効果もあって営業大幅増益に転じそうだ。一方、半導体製造用ガスも中国を中心としたスマートフォン市場の拡大などから回復が見込まれる状況にあり、楽しみが多い。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）