住友精化が３連騰、高吸水性樹脂拡大を背景に買いの勢い増す

　住友精化<4008.T>が３連騰、ここにきて買いの勢いが増してきた。株価は５月１９日の５８３円を底値に戻り急、５月下旬から６月初旬にかけ６００円台後半でいったん売り物をこなし、時価は大勢二段上げの様相を呈している。紙おむつは経済成長に伴い新興国で普及が拡大しており、主要部材の高吸水性樹脂（ＳＡＰ）を手掛ける同社の収益に強力なフォローの風を形成。ＳＡＰの需要は中期的にも新興国で年間１０％前後の成長が見込まれているが、同社は昨年の夏に生産能力を増強したのに続き、５月２８日にも韓国で生産ライン新設する方針を発表、今、来期の需要取り込みに盤石な布陣をみせている。業績は前期に９割強の増益を達成した反動もあって、今期営業利益は３％減の７８億円を会社側では見込んでいるが、「販売価格想定などが保守的で一転して連続増益を確保する可能性が高い」（業界アナリスト）との見方が市場では強まっている。

住友精化の株価は１１時１０分現在７２５円（△１９円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）