538円
ODKソリューションズのニュース
■要約
1. 事業領域
ODKソリューションズ<3839>は、機密性の高いデータの大量処理に強みを持つ独立系ITサービス会社。大学入試業務をはじめとする教育関連サービスと、証券会社等のバックオフィス業務をサポートする金融関連サービスを提供する。直近では強みを生かして医療やAI、カスタマーサクセスといった新たな領域にも進出し始めている。2020年の入試では、約116万人の志願者データを処理、13期連続して大学入試センター試験の志願者数を上回る処理実績を有し、民間企業でシェアトップ。学校法人、証券会社をはじめとした金融機関、一般事業会社等に対するシステム運用、システム開発及び保守と機械販売の3事業を手掛ける。業務別では、教育業務、証券・ほふり業務、一般業務の3業務の分類としている。同社の主力は、教育業務と証券・ほふり業務であるが、一般業務を第3の成長ドライバーとしている。
2. 業績動向
2020年3月期連結決算は、売上高が前期比3.5%減の5,151百万円、営業利益が同8.3%減の523百万円、経常利益が同9.8%減の553百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同18.9%増の365百万円となった。営業・経常利益の前期比減少に対して親会社株主に帰属する当期純利益が前期比増加となっているのは、2019年3月期に計上した投資有価証券評価損(97百万円)が2020年3月期は剥落したためである。なお、期首計画比では、売上高については未達であったものの、各利益指標については2ケタの超過達成となった。前期比減収減益は、証券・ほふり業務における開発案件の剥落や成長戦略投資による人件費・広告宣伝費増など一時的要因で、おおむね想定内によるものと考えられ、基本的には事業拡大傾向は継続しているものと弊社では考えている。
2021年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.8%増の5,500百万円、営業利益が同10.3%減の470百万円、経常利益が同11.4%減の490百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.7%減の330百万円を見込んでいる。引続き、主力である教育向け及び金融関連サービスの拡大に注力するほか、一般事業法人向けでは、医療関連サービスのほか、新規チャレンジ領域として『pottos(ポトス)』の拡販を目指す。
3. 中期経営計画
同社は、前期の中期経営計画を見直し、ロールオーバーした新中期経営計画(2021年3月期~2023年3月期)を公表した。新中期経営計画では、基本方針を「データビジネスによる新たな価値の創出」としている。環境変化の波を的確に捉えて対応し、新規事業領域での拡大が成功すれば、新中期経営計画の最終年度目標達成は大いに期待できるものと弊社では考えている。また、同社が目指す企業姿勢や方向性を示すものとして、コンセプトワード及びタグラインを新たに策定した。
<コンセプトワード>ビジネスを、スマートにつなぐ。人生の、ストーリーをつむぐ。
<タグライン>データに、物語を。
新中期経営計画とあわせ、データビジネスへ本格的に進出するという企業姿勢が読み取れる。
■Key Points
・ 2020年3月期は減収・営業減益も、2019年3月期の開発案件剥落などによるもので一時的・想定内
・2021年3月期通期業績は増収・減益予想、成長戦略投資負担増を見込む
・中期経営計画を刷新、「データビジネスによる新たな価値の創出」へ
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田秀樹)
<YM>
1. 事業領域
ODKソリューションズ<3839>は、機密性の高いデータの大量処理に強みを持つ独立系ITサービス会社。大学入試業務をはじめとする教育関連サービスと、証券会社等のバックオフィス業務をサポートする金融関連サービスを提供する。直近では強みを生かして医療やAI、カスタマーサクセスといった新たな領域にも進出し始めている。2020年の入試では、約116万人の志願者データを処理、13期連続して大学入試センター試験の志願者数を上回る処理実績を有し、民間企業でシェアトップ。学校法人、証券会社をはじめとした金融機関、一般事業会社等に対するシステム運用、システム開発及び保守と機械販売の3事業を手掛ける。業務別では、教育業務、証券・ほふり業務、一般業務の3業務の分類としている。同社の主力は、教育業務と証券・ほふり業務であるが、一般業務を第3の成長ドライバーとしている。
2. 業績動向
2020年3月期連結決算は、売上高が前期比3.5%減の5,151百万円、営業利益が同8.3%減の523百万円、経常利益が同9.8%減の553百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同18.9%増の365百万円となった。営業・経常利益の前期比減少に対して親会社株主に帰属する当期純利益が前期比増加となっているのは、2019年3月期に計上した投資有価証券評価損(97百万円)が2020年3月期は剥落したためである。なお、期首計画比では、売上高については未達であったものの、各利益指標については2ケタの超過達成となった。前期比減収減益は、証券・ほふり業務における開発案件の剥落や成長戦略投資による人件費・広告宣伝費増など一時的要因で、おおむね想定内によるものと考えられ、基本的には事業拡大傾向は継続しているものと弊社では考えている。
2021年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.8%増の5,500百万円、営業利益が同10.3%減の470百万円、経常利益が同11.4%減の490百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.7%減の330百万円を見込んでいる。引続き、主力である教育向け及び金融関連サービスの拡大に注力するほか、一般事業法人向けでは、医療関連サービスのほか、新規チャレンジ領域として『pottos(ポトス)』の拡販を目指す。
3. 中期経営計画
同社は、前期の中期経営計画を見直し、ロールオーバーした新中期経営計画(2021年3月期~2023年3月期)を公表した。新中期経営計画では、基本方針を「データビジネスによる新たな価値の創出」としている。環境変化の波を的確に捉えて対応し、新規事業領域での拡大が成功すれば、新中期経営計画の最終年度目標達成は大いに期待できるものと弊社では考えている。また、同社が目指す企業姿勢や方向性を示すものとして、コンセプトワード及びタグラインを新たに策定した。
<コンセプトワード>ビジネスを、スマートにつなぐ。人生の、ストーリーをつむぐ。
<タグライン>データに、物語を。
新中期経営計画とあわせ、データビジネスへ本格的に進出するという企業姿勢が読み取れる。
■Key Points
・ 2020年3月期は減収・営業減益も、2019年3月期の開発案件剥落などによるもので一時的・想定内
・2021年3月期通期業績は増収・減益予想、成長戦略投資負担増を見込む
・中期経営計画を刷新、「データビジネスによる新たな価値の創出」へ
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田秀樹)
<YM>
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