フィスコ、今期経常を13％上方修正

　フィスコ <3807> [ＪＱＧ] が11月12日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常損益は1.9億円の黒字(前年同期は2.4億円の赤字)に浮上して着地した。
　併せて、通期の同損益を従来予想の2.4億円の黒字→2.7億円の黒字(前期は1.2億円の赤字)に13.2％上方修正した。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の56.8億円→40.9億円(前期は0.6億円)に28.0％下方修正し、増益率が86倍→62倍に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結経常損益も従来予想の0.4億円の黒字→0.8億円の黒字(前年同期は0.1億円の赤字)に66.7％増額した計算になる。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(3Q)の連結経常損益は500万円の赤字(前年同期は1.3億円の赤字)に赤字幅が縮小し、売上営業利益率は前年同期の5.6％→17.3％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上に関しましては、情報サービス事業の金融・経済情報配信サービス分野におきまして、フィスコブランドを活かしたサイトの広告収入が、好調を維持しており計画を上回る水準で推移していること等から、前回予想を47百万円上回る売上高 1,176百万円となる見込みとなり、上方修正いたしました。営業利益および経常利益につきましては、売上高の増加によるところが主因で、営業利益は前回予想を29百万円上回る156百万円、経常利益は前回予想を32百万円上回る275百万円の経常利益となる見込みとなり、上方修正いたしました親会社株主に帰属する当期純利益に関しまして、「１．繰延税金負債及び法人税等調整額（損）の計上（個別および連結）」に記載の通り法人税等調整額（損）を計上することによる法人税、住民税及び事業税が1,593百万円増加したため、前回発表予想を1,593百万円下回る見込みとなりました。