システムリサ、今期経常を一転19％減益に下方修正、配当は10円増額

　システムリサーチ <3771> が1月28日大引け後(15:15)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比16.1％減の9.8億円に減った。
　併せて、通期の同利益を従来予想の17.3億円→14億円(前期は17.3億円)に19.2％下方修正し、一転して19.1％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の12億円→8.7億円(前年同期は10.3億円)に27.7％減額し、一転して15.7％減益計算になる。

　同時に、期末一括配当を従来計画の50円→60円(前期は50円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比4.2％減の4.5億円に減り、売上営業利益率は前年同期の11.0％→11.0％に低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　ソフトウエアプロダクト業務の売上高が、前年の消費税増税対応特需の反動を計画に織り込んではいたものの、新型コロナウイルス感染症の影響からエンドユーザーの業績悪化により想定以上の減少となりました。また、ＳＩサービス業務の売上高が、第３四半期に入って自動車関連製造業などで回復の兆しを見せており底打ち感はあるものの、通期としては、顧客のＩＴ投資の延期、縮小などの影響により想定を下回る見通しとなりました。　このような状況を踏まえ、通期の売上高ならびに営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益がいずれも2020年５月11日公表の業績予想を下回る見込みであります。（注）上記の業績予想につきましては、現時点で入手可能な情報に基づき作成したものであり、予想につきましては様々な不確定要素が内在しておりますので、実際の業績はこれらの予想数値と異なる場合があります。

　　当社は、収益状況や今後の見通し、安定的な配当や配当性向などを総合的に勘案し、株主の皆様へ利益還元を行うことを基本方針としております。　また、当社は、2021年３月をもちまして創立40周年を迎えます。これもひとえに株主の皆様をはじめ、関係各位のご支援の賜物と心から感謝申し上げます。　つきましては、株主の皆様への感謝の意を表するため、普通配当に加え、1株当たり10円の記念配当を実施することといたしました。　これにより、2021年３月期の年間配当予想は１株当たり50円から60円となる予定であります。