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*16:05JST サイオス Research Memo(5):自己資本比率は低下するも財務面の懸念はない。ストック型ビジネスへの転換は順調
■サイオス<3744>の業績動向
3. 財務状況と経営指標
2023年12月期末の資産合計は前期末比684百万円増の6,706百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が98百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が404百万円それぞれ増加した。固定資産では有形固定資産が19百万円、繰延税金資産が100百万円それぞれ増加した。
負債合計は前期末比739百万円増の5,518百万円となった。有利子負債が41百万円減少した一方で、将来の売上高となる契約負債が451百万円増加したほか、買掛金が150百万円増加した。契約負債が発生する製品・サービスは、「LifeKeeper」(オンプレミス版の年間サポート料金やサブスクリプション契約の利用料)や「Gluegentシリーズ」、MFP向けソフトウェア製品(サブスクリプション契約の利用料)等、ストック型収入に該当するものである。契約負債の増加は、新規顧客の獲得や既存顧客のアップセルが進んだ結果と捉えることができ、今後の収益増加を示す先行指標の1つとして、ポジティブに評価される。純資産合計は同55百万円減の1,187百万円となった。為替の円安進行により為替換算調整勘定が31百万円改善した一方で、配当金支出43百万円と親会社株主に帰属する当期純損失18百万円の計上により利益剰余金が105百万円減少した。
経営指標については、自己資本比率が前期末の19.4%から16.4%に低下したが、ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)は2,422百万円と20億円を上回る水準を維持しており、有利子負債比率も16.5%と低水準にあることから、財務面の懸念はない。持続的な成長を目指すべく、フロー型ビジネスからSaaS事業を中心としたストック型ビジネスへの転換を進めており、ストック型ビジネスの売上高については非開示だが、ストック型売上となる契約負債が増加傾向となっているほか、契約負債残高の次年度売上高に占める比率で見ても、2019年12月期末の12.4%から2023年12月期末には19.3%(2024年12月期売上計画で算出)と右肩上がりに上昇していることから、ストック型ビジネスへの転換は順調に進んでいるものと推察できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HH>
3. 財務状況と経営指標
2023年12月期末の資産合計は前期末比684百万円増の6,706百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が98百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が404百万円それぞれ増加した。固定資産では有形固定資産が19百万円、繰延税金資産が100百万円それぞれ増加した。
負債合計は前期末比739百万円増の5,518百万円となった。有利子負債が41百万円減少した一方で、将来の売上高となる契約負債が451百万円増加したほか、買掛金が150百万円増加した。契約負債が発生する製品・サービスは、「LifeKeeper」(オンプレミス版の年間サポート料金やサブスクリプション契約の利用料)や「Gluegentシリーズ」、MFP向けソフトウェア製品(サブスクリプション契約の利用料)等、ストック型収入に該当するものである。契約負債の増加は、新規顧客の獲得や既存顧客のアップセルが進んだ結果と捉えることができ、今後の収益増加を示す先行指標の1つとして、ポジティブに評価される。純資産合計は同55百万円減の1,187百万円となった。為替の円安進行により為替換算調整勘定が31百万円改善した一方で、配当金支出43百万円と親会社株主に帰属する当期純損失18百万円の計上により利益剰余金が105百万円減少した。
経営指標については、自己資本比率が前期末の19.4%から16.4%に低下したが、ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)は2,422百万円と20億円を上回る水準を維持しており、有利子負債比率も16.5%と低水準にあることから、財務面の懸念はない。持続的な成長を目指すべく、フロー型ビジネスからSaaS事業を中心としたストック型ビジネスへの転換を進めており、ストック型ビジネスの売上高については非開示だが、ストック型売上となる契約負債が増加傾向となっているほか、契約負債残高の次年度売上高に占める比率で見ても、2019年12月期末の12.4%から2023年12月期末には19.3%(2024年12月期売上計画で算出)と右肩上がりに上昇していることから、ストック型ビジネスへの転換は順調に進んでいるものと推察できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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