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CRI、ゲーム向けサウンドミドルウェア「CRI ADX(R)」にヤマハの仮想立体音響ソリューション「Sound xR(TM)」を標準搭載

配信元:PR TIMES
投稿:2024/02/09 14:47
~異なるプラットフォームのゲームでも、没入感の高い立体音響を手軽に実現~

 株式会社CRI・ミドルウェア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:押見 正雄、以下「CRI」)は、CRIが提供するサウンドミドルウェア「CRI ADX」に、ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市、代表執行役社長:中田 卓也、以下「ヤマハ」)が持つ仮想立体音響ソリューション「Sound xR」を標準搭載いたしました。
 これにより、機器の性能差や仕様の違いによって生じる「異なるプラットフォーム間における立体音響の聞こえ方の差」をなくし、今までのゲーム開発では難しいとされていた、さまざまな環境のゲームプレイヤーに対し「同一の立体音響によるリアルな没入感」を提供することができます。
 今回の標準搭載により、音響製品の領域で長い歴史を育んできたヤマハの、精密で高品位な音声技術が、CRIの技術を通してゲームの領域でも容易に利用できるようになります。
この取り組みを第一歩として、今後もCRIとヤマハは両社の強みを生かしながら、あらゆる分野で高品位なサウンド体験の提供に取り組んでまいります。


■ これまでの課題と連携により実現できること
 近年のゲームは、複数のプラットフォーム向けにリリースされるのが一般的です。また、異なるプラットフォーム間での対戦や協力が可能なゲームも増えてきました。しかし、ここで課題となるのが「プラットフォームごとの独自の機能や処理能力の違いにより、ユーザーの体験が異なってしまう」という点でした。特に、ゲーム空間内のプレイヤーと音源の位置関係に応じた聞こえ方を再現する立体音響では、プラットフォームの独自機能によって実現するのが一般的です。また、スピーカーやヘッドフォンなど、プレイ環境の違いによっても聞こえ方が変わってしまいます。このような背景から、立体音響においては最終的なプレイヤーの体験をサウンドデザインや制作の段階で調整するのは非常に困難でした。
 今回の標準搭載で、Sound xRによるイヤフォン・ヘッドフォン向けの高品位な仮想立体音響を、さまざまなプラットフォームに展開することが可能となります。また、ゲームサウンド制作に使用するCRI ADXの専用オーサリングツールも Sound xR に対応いたしました。このためサウンドデザイナーは実際の聞こえ方を確認しながらの制作が行えます。
 意図した通りの立体音響表現を作品に反映できることにより、クリエイターが制作に集中できる環境を提供し、クリエイティビティや情熱をプレイヤーにそのまま届けられるようになります。
■ ゲームへの立体音響の標準化とその先の未来
 CRIとヤマハは、今回の取り組みを通じて「ゲーム領域での立体音響の標準化」を目指します。
 今回の連携により、これまで課題となっていた技術的障壁を取り除いたことは、ゲームで立体音響を使用するハードルを下げ、ゲーム領域でのサウンド体験の向上に貢献します。
 また、今回の標準搭載は世の中の音声表現を拡張し、新たな表現を当たり前にするための取り組みの第一歩です。CRIは今後もヤマハとの技術連携を継続的に行い、ゲームの領域にとどまらずあらゆる音声の体験向上を目指してまいります。
■ CRI ADXとは
 CRI ADXは、Unity(R)やUnreal Engine(R) 5をはじめとしたゲーム開発環境のサウンド機能を拡張する、マルチプラットフォーム開発に最適な総合サウンドミドルウェアです。
 CRI ADXを利用することにより、ゲーム開発で要求される多様なサウンド演出を手軽に実現することが可能です。
■ Sound xRとは
 Sound xRは、ヤマハが持つイヤフォン・ヘッドフォン向けの仮想立体音響ソリューションです。ヤマハの研究開発で培われた音響特性モデル(HRTF:頭部音響伝達関数)を使用し、音声コンテンツの空間定位を自由かつ高精細に行うことが可能です。

【株式会社CRI・ミドルウェアについて】
「音と映像で社会を豊かに」を企業理念として、主に音声・映像関連の研究開発を行い、その成果をミドルウェア製品ブランド「CRIWARE(R)(シーアールアイウェア)」として、ゲーム分野や組込み分野を中心にさまざまな分野に展開しています。CRIは、「CRIWARE」を通じて、ユーザビリティの向上、クオリティ向上のための技術やソリューションを提供し、開発者の皆様の課題解決をサポートするとともに、エンドユーザーのユーザビリティの向上をサポートしてまいります。https://www.cri-mw.co.jp/

※「CRI」、「CRIWARE」、CRIWAREロゴは、日本およびその他の国における株式会社CRI・ミドルウェアの商標または登録商標です。
※その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
配信元: PR TIMES
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