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オプティムのニュース
■成長戦略・トピックス
1. 新型コロナウイルス感染症の影響
新型コロナウイルス感染症はオプティム<3694>の事業に様々な影響をもたらしている。弊社では、現時点(2020年6月下旬)で、ポジティブ面・ネガティブ面の両面があるものの、ネガティブ面は顕在化しておらず、ポジティブ面が上回ると見ている。プロダクトの動向に関しては、リモートワークの普及により、Optimal Biz(MDM)、Optimal Remote、遠隔作業支援等の既存サービスの需要増が見込まれ、引き合いも多くなっている。遠隔診療関連では、2020年4月にオンライン診療が時限的・特例的に緩和された経緯があり、今後の普及が期待される(同社製品ポケットドクターは無償提供開始)。現場利用型AI関連(OPTiM AI Cameraなど)では、withコロナ対応「OPTiM AI Camera」ソリューションをいち早くリリースし、飲食店、小売店など人が集まる施設の再開を後押しする。これは、新たに消毒・手洗いエリア立ち寄りチェック、エリア別混雑状況表示、密集アラートなどの機能が装備されいる。一方で、同じ「OPTiM AI Camera」でも、マーケティング目的などの利用は鈍化することが予想される。顧客業界の変化は現時点で見通すことが難しいものの、6月末時点では、同社の事業、サービスに大幅な影響が出ることは確認されていないが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けやすいパートナーとのAI・IoTプロジェクトにおいては、延期や規模縮小、中止などのリスクはある。
2. シスメックスと医療用AI・ IoTオープンプラットフォーム等の企画・開発・運営会社を共同設立
シスメックスと同社は、デジタル医療に関するオープンプラットフォームとアプリケーションを活用したソリューションサービスの企画、開発、運営を担うディピューラメディカルソリューションズを2020年6月に共同で設立し、活動を開始した。
医療に関する多様なデータ解析とその活用によるデジタルトランスフォーメーションは、患者一人ひとりに最適な医療を提供する個別化医療と密接に関わってきており、患者が健康な時点から、罹患後の検査・診断、治療、再発・重症化防止、そして終末期までのプロセスにおける総合的な情報を管理し、各プロセスにおける適切な支援を可能とする。新会社の社名には、このようなデジタル技術や医療データを用い、個人と医療をつなぐ架け橋となるソリューションを提供することへの思いを込めており、これまで分断されていた医療情報をシームレスにつなぐための医療用 AI・ IoTプラットフォームと、科学的根拠に基づいたデジタル医療ソリューションの開発及びその運営を事業として行う。事業のコアとなる「医療用 AI・ IoTプラットフォーム」はオープンプラットフォームであり、多様なベンダーやユーザー企業との連携を図るとともに、治療用アプリケーションの開発・搭載を可能としている。また、開発したアプリケーションに対する薬事承認などの許認可取得の支援サービスも提供する。現在、医療用AI・ IoTプラットフォームのプロトタイプ開発に着手しており、今後は製薬企業や医療機器メーカーとの協業について本格的に協議を進める計画だ。同社では、建設業、農業などで業界のAI・ IoTプラットフォームの構築の経験があり、医療業界でも本格的な業界プラットフォーム作りが始まる。
■株主還元策
将来への投資を優先、配当予想は未定
同社は成長のための投資を優先する方針であり、現在の配当予想は未定である。日本では稀有な技術力・構想力を持つベンチャー企業だけに、投資には中長期の視点が必要だろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<YM>
1. 新型コロナウイルス感染症の影響
新型コロナウイルス感染症はオプティム<3694>の事業に様々な影響をもたらしている。弊社では、現時点(2020年6月下旬)で、ポジティブ面・ネガティブ面の両面があるものの、ネガティブ面は顕在化しておらず、ポジティブ面が上回ると見ている。プロダクトの動向に関しては、リモートワークの普及により、Optimal Biz(MDM)、Optimal Remote、遠隔作業支援等の既存サービスの需要増が見込まれ、引き合いも多くなっている。遠隔診療関連では、2020年4月にオンライン診療が時限的・特例的に緩和された経緯があり、今後の普及が期待される(同社製品ポケットドクターは無償提供開始)。現場利用型AI関連(OPTiM AI Cameraなど)では、withコロナ対応「OPTiM AI Camera」ソリューションをいち早くリリースし、飲食店、小売店など人が集まる施設の再開を後押しする。これは、新たに消毒・手洗いエリア立ち寄りチェック、エリア別混雑状況表示、密集アラートなどの機能が装備されいる。一方で、同じ「OPTiM AI Camera」でも、マーケティング目的などの利用は鈍化することが予想される。顧客業界の変化は現時点で見通すことが難しいものの、6月末時点では、同社の事業、サービスに大幅な影響が出ることは確認されていないが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けやすいパートナーとのAI・IoTプロジェクトにおいては、延期や規模縮小、中止などのリスクはある。
2. シスメックスと医療用AI・ IoTオープンプラットフォーム等の企画・開発・運営会社を共同設立
シスメックスと同社は、デジタル医療に関するオープンプラットフォームとアプリケーションを活用したソリューションサービスの企画、開発、運営を担うディピューラメディカルソリューションズを2020年6月に共同で設立し、活動を開始した。
医療に関する多様なデータ解析とその活用によるデジタルトランスフォーメーションは、患者一人ひとりに最適な医療を提供する個別化医療と密接に関わってきており、患者が健康な時点から、罹患後の検査・診断、治療、再発・重症化防止、そして終末期までのプロセスにおける総合的な情報を管理し、各プロセスにおける適切な支援を可能とする。新会社の社名には、このようなデジタル技術や医療データを用い、個人と医療をつなぐ架け橋となるソリューションを提供することへの思いを込めており、これまで分断されていた医療情報をシームレスにつなぐための医療用 AI・ IoTプラットフォームと、科学的根拠に基づいたデジタル医療ソリューションの開発及びその運営を事業として行う。事業のコアとなる「医療用 AI・ IoTプラットフォーム」はオープンプラットフォームであり、多様なベンダーやユーザー企業との連携を図るとともに、治療用アプリケーションの開発・搭載を可能としている。また、開発したアプリケーションに対する薬事承認などの許認可取得の支援サービスも提供する。現在、医療用AI・ IoTプラットフォームのプロトタイプ開発に着手しており、今後は製薬企業や医療機器メーカーとの協業について本格的に協議を進める計画だ。同社では、建設業、農業などで業界のAI・ IoTプラットフォームの構築の経験があり、医療業界でも本格的な業界プラットフォーム作りが始まる。
■株主還元策
将来への投資を優先、配当予想は未定
同社は成長のための投資を優先する方針であり、現在の配当予想は未定である。日本では稀有な技術力・構想力を持つベンチャー企業だけに、投資には中長期の視点が必要だろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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