ブロードリーフ Research Memo（1）：自動車アフターマーケット向けソフトの開発・販売の大手

■要約

ブロードリーフ<3673>の主要事業は、自動車整備工場や部品商など自動車アフターマーケット向けの専用ソフトの開発・販売である。

1. 2018年12月期（実績）
2018年12月期決算は、売上収益が21,285百万円（前期比17.0%増）、営業利益が4,115百万円（同36.7%増）、税引前利益が4,105百万円（同37.3%増）、親会社の所有者に帰属する当期利益が2,656百万円（同37.4%増）となった。主力のシステム販売で、更新需要の増加に営業効率の向上で対応したことに加え、2017年に子会社化した(株)タジマが通年寄与した（前期は5ヶ月間のみ）ことが大幅増益の主要因である。

2. 2019年12月期通期（予想）
2019年12月期通期の連結業績は、売上収益22,000百万円（前期比3.4%増）、営業利益4,500百万円（同9.4%増）、親会社の所有者に帰属する当期利益2,800百万円（同5.4%増）と予想されている。売上原価、人件費、広告宣伝費、減価償却費などのコストアップが見込まれるが、主力のシステム販売を中心に売上増によりこれらを吸収し、増益を維持する計画だ。このため、年間配当（株式分割後）を13円（前期12円）へ増配する予定。

3. 中期経営計画の基本方針
同社では2021年12月期を最終年度とした中期経営計画において、基本方針として「パッケージベンダーからプラットフォーマーへの進化を加速」、数値目標として「売上収益270億円、プラットフォーム売上比率60%超」、重点戦略として「クラウドの本格展開」「OTRSの本格グローバル展開」「M&A/投資/アライアンスの積極推進」「ブロードリーフ経済圏の拡大」を掲げている。

■Key Points
・自動車修理・鈑金業界向け専用ソフトの大手メーカー
・2018年12月期の営業増益36.7%に続き、2019年12月期も9.4%の増益目指す
・顧客基盤や蓄積したデータを生かして、中長期での事業基盤拡大投資を継続する

（執筆：フィスコ客員アナリスト　寺島　昇）


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