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GMOペパボのニュース
*14:47JST GMOペパボ Research Memo(7):金融支援事業は運送事業者などに顧客層が広がり高成長ステージに突入(1)
■GMOペパボ<3633>の業績動向
2. 事業セグメント別の動向
(1) ホスティング事業
ホスティング事業の売上高は前期比8.3%増の5,153百万円、営業利益は同18.5%増の1,729百万円と増収増益基調が続き、過去最高を更新した。
「ロリポップ!」は売上高で前期比13.2%増の2,295百万円、営業利益で同27.3%増の1,284百万円と過去最高を更新した。2021年11月に価格改定を実施した影響で低単価プランの解約が増加したものの、「ムームードメイン」との連携強化に加え、アフィリエイター向けに「ブログ収益化・副業スタートパック※」の提供を開始したこともあり、期末の契約件数は422千件と前期末比で3千件の減少に抑えることができた。月額550円のハイスピードプランの契約者比率が高まったことにより、平均顧客単価が前期比12.8%増の449円に上昇したことが増収増益要因となった。顧客単価の四半期別推移を見ると、第1四半期の431円(前年同期比11.9%増)から第4四半期は461円(同11.4%増)と上昇傾向が続いている。なお、2022年12月期より新会計基準を適用したことに伴い、売上高は契約時一括計上方式から、契約年数での月額按分計上方式に変更している。
※「ブログ収益化・副業スタートパック(β版、2022年4月提供開始、ハイスピードプラン12ヵ月以上契約の新規契約者が対象)」は、WordPressの自動セットアップ機能のほか、ブログの収益化を目指すためのガイド記事、副業学習用ギフト(Amazonギフト500円分)、利用者限定アフィリエイトプログラム「記事を執筆して初成果報酬をゲットしよう」を提供している。
「ムームードメイン」も売上高で前期比6.8%増の2,247百万円、営業利益で同4.1%増の315百万円と増収増益が続き、過去最高を更新した。既存顧客のドメイン更新率向上により顧客単価が上昇したことが増収増益要因となった(1年ごとの契約更新で2年目に価格が上昇する)。また、漸減傾向が続いていた登録ドメイン数についても、第4四半期に各種キャンペーンを実施した効果により、前期末比1.3%増の1,186千件と4期ぶりの増加に転じた。なお、2022年12月期より新会計基準を適用したことに伴い、売上高はドメイン取得時に一括計上する方式から、契約年数で月額按分計上する方式に変更している。
(2) EC支援事業
EC支援事業の売上高は前期比2.2%減の3,130百万円、営業利益は同26.5%減の823百万円と減収減益となった。巣ごもり需要の一巡による消費動向の変化によりEC市場の成長が一時的に鈍化し、「SUZURI」の収益悪化が足かせとなった。ただ、第4四半期だけで見ると「カラーミーショップ」がけん引して増収増益に転じており、回復感は出てきている。
「カラーミーショップ」の売上高は前期比4.4%増の1,853百万円、営業利益は同1.4%減の786百万円となった。利益面では、全国の優れたネットショップを表彰するイベントを3年ぶりに実会場で開催したことや、インフラ強化のための費用が増加したことにより若干ながら減益となったものの、売上高は増収基調が続いた。期末の契約件数は、フリープランの契約件数増加により、前期末比9.3%増の50.6千件となった。ただ、有料プランの契約件数については2022年4月に実施した価格改定※の影響で低価格プラン契約者の解約またはフリープランへの移行が増加し、前期末から数千件減少の3万件強となった。にもかかわらず増収となったのは、価格改定効果により月額有料プランの顧客単価が前期比18.8%増の4,146円と大きく上昇したためだ。四半期別の顧客単価の推移を見ても、第4四半期は前年同期比31.8%増の4,778円と上昇傾向が続いており、第3四半期以降は業績も増収増益基調に転じている。なお、フリープランの契約者が有料プランに切り替えるタイミングは、コストメリットが生じる月商10万円が分岐点となっている。なお、新会計基準を適用したことに伴い、決済手数料、振込手数料にかかる一部の売上高について純額処理方式に変更したため、旧会計基準と比較して売上高が若干目減りしているが、営業利益への影響は無い。
※エコノミープランを月額1,100円(税込)から2,750円、スモールプランを月額1,540円から3,190円、レギュラープランを月額3,300円から4,950円、ラージプランを月額7,945円から9,595円に改定し、新料金プランには主要な有料オプション機能(独自ドメイン機能、常時SSL機能、メールマガジン機能)を組み込み、またレギュラープラン以上はその他の機能も追加・拡充した。なお、エコノミープランとスモールプランは現在、新規申込受付を停止している。
「SUZURI」の売上高は前期比12.4%減の958百万円となり、営業損失95百万円(前期比295百万円の減益)を計上した。最需要期となる夏のTシャツセール期間に合わせて、テレビCM等のプロモーション施策を実施、SNSを通じた露出拡大にも注力したことで、会員数が前期末比27.5%増の135万人と順調に拡大したほか、取り扱いアイテムもアクリルキーホルダーや、拡大するペット産業市場に参入するためドッグTシャツなど新規に6アイテムを追加したものの、消費動向の変化による影響を受け、流通金額は前期比16.3%減の26億円と減少に転じたことにより減収となった。利益面では、減収に加えてプロモーション費用の増加が減益要因となった。なお、新会計基準を適用したことに伴い、仕入高や外注加工費等の商品原価を純額処理することになったほか決済手数料、振込手数料及び運賃にかかる一部の売上高についても純額処理方式に変更したことで売上高が目減りした格好となっているが、営業利益への影響は無い。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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2. 事業セグメント別の動向
(1) ホスティング事業
ホスティング事業の売上高は前期比8.3%増の5,153百万円、営業利益は同18.5%増の1,729百万円と増収増益基調が続き、過去最高を更新した。
「ロリポップ!」は売上高で前期比13.2%増の2,295百万円、営業利益で同27.3%増の1,284百万円と過去最高を更新した。2021年11月に価格改定を実施した影響で低単価プランの解約が増加したものの、「ムームードメイン」との連携強化に加え、アフィリエイター向けに「ブログ収益化・副業スタートパック※」の提供を開始したこともあり、期末の契約件数は422千件と前期末比で3千件の減少に抑えることができた。月額550円のハイスピードプランの契約者比率が高まったことにより、平均顧客単価が前期比12.8%増の449円に上昇したことが増収増益要因となった。顧客単価の四半期別推移を見ると、第1四半期の431円(前年同期比11.9%増)から第4四半期は461円(同11.4%増)と上昇傾向が続いている。なお、2022年12月期より新会計基準を適用したことに伴い、売上高は契約時一括計上方式から、契約年数での月額按分計上方式に変更している。
※「ブログ収益化・副業スタートパック(β版、2022年4月提供開始、ハイスピードプラン12ヵ月以上契約の新規契約者が対象)」は、WordPressの自動セットアップ機能のほか、ブログの収益化を目指すためのガイド記事、副業学習用ギフト(Amazonギフト500円分)、利用者限定アフィリエイトプログラム「記事を執筆して初成果報酬をゲットしよう」を提供している。
「ムームードメイン」も売上高で前期比6.8%増の2,247百万円、営業利益で同4.1%増の315百万円と増収増益が続き、過去最高を更新した。既存顧客のドメイン更新率向上により顧客単価が上昇したことが増収増益要因となった(1年ごとの契約更新で2年目に価格が上昇する)。また、漸減傾向が続いていた登録ドメイン数についても、第4四半期に各種キャンペーンを実施した効果により、前期末比1.3%増の1,186千件と4期ぶりの増加に転じた。なお、2022年12月期より新会計基準を適用したことに伴い、売上高はドメイン取得時に一括計上する方式から、契約年数で月額按分計上する方式に変更している。
(2) EC支援事業
EC支援事業の売上高は前期比2.2%減の3,130百万円、営業利益は同26.5%減の823百万円と減収減益となった。巣ごもり需要の一巡による消費動向の変化によりEC市場の成長が一時的に鈍化し、「SUZURI」の収益悪化が足かせとなった。ただ、第4四半期だけで見ると「カラーミーショップ」がけん引して増収増益に転じており、回復感は出てきている。
「カラーミーショップ」の売上高は前期比4.4%増の1,853百万円、営業利益は同1.4%減の786百万円となった。利益面では、全国の優れたネットショップを表彰するイベントを3年ぶりに実会場で開催したことや、インフラ強化のための費用が増加したことにより若干ながら減益となったものの、売上高は増収基調が続いた。期末の契約件数は、フリープランの契約件数増加により、前期末比9.3%増の50.6千件となった。ただ、有料プランの契約件数については2022年4月に実施した価格改定※の影響で低価格プラン契約者の解約またはフリープランへの移行が増加し、前期末から数千件減少の3万件強となった。にもかかわらず増収となったのは、価格改定効果により月額有料プランの顧客単価が前期比18.8%増の4,146円と大きく上昇したためだ。四半期別の顧客単価の推移を見ても、第4四半期は前年同期比31.8%増の4,778円と上昇傾向が続いており、第3四半期以降は業績も増収増益基調に転じている。なお、フリープランの契約者が有料プランに切り替えるタイミングは、コストメリットが生じる月商10万円が分岐点となっている。なお、新会計基準を適用したことに伴い、決済手数料、振込手数料にかかる一部の売上高について純額処理方式に変更したため、旧会計基準と比較して売上高が若干目減りしているが、営業利益への影響は無い。
※エコノミープランを月額1,100円(税込)から2,750円、スモールプランを月額1,540円から3,190円、レギュラープランを月額3,300円から4,950円、ラージプランを月額7,945円から9,595円に改定し、新料金プランには主要な有料オプション機能(独自ドメイン機能、常時SSL機能、メールマガジン機能)を組み込み、またレギュラープラン以上はその他の機能も追加・拡充した。なお、エコノミープランとスモールプランは現在、新規申込受付を停止している。
「SUZURI」の売上高は前期比12.4%減の958百万円となり、営業損失95百万円(前期比295百万円の減益)を計上した。最需要期となる夏のTシャツセール期間に合わせて、テレビCM等のプロモーション施策を実施、SNSを通じた露出拡大にも注力したことで、会員数が前期末比27.5%増の135万人と順調に拡大したほか、取り扱いアイテムもアクリルキーホルダーや、拡大するペット産業市場に参入するためドッグTシャツなど新規に6アイテムを追加したものの、消費動向の変化による影響を受け、流通金額は前期比16.3%減の26億円と減少に転じたことにより減収となった。利益面では、減収に加えてプロモーション費用の増加が減益要因となった。なお、新会計基準を適用したことに伴い、仕入高や外注加工費等の商品原価を純額処理することになったほか決済手数料、振込手数料及び運賃にかかる一部の売上高についても純額処理方式に変更したことで売上高が目減りした格好となっているが、営業利益への影響は無い。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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