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前週末30日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2022/01/04 05:20

Jエスコム <3779>  153円 (+50円、+48.5%) ストップ高

 ジェイ・エスコムホールディングス <3779> [JQ]がストップ高。同社は30日取引開始前に、メタップス <6172> [東証M]のグループ会社でリワード広告を中心とするITマーケティング事業を行うマフィン(ソウル市)の全株式を9000万円で取得すると発表した。株式取得は22年4月1日を予定。マフィンはその子会社に、デジタルギフト事業を展開するスマートコン(ソウル市)も有している。子会社化により、韓国におけるデジタルギフト事業の経験を生かして、日本での同事業の本格展開を行う方針。また、通販事業、販売支援事業でのクライアントの相互紹介、韓国及び日本での新規事業の創出にも注力するとしている。

エフ・コード <9211>  8,500円 (+1,500円、+21.4%) ストップ高

 エフ・コード <9211> [東証M]が3日連続ストップ高。前週末24日に新規上場した直近IPO銘柄で、上場初日は値がつかず、2日目の27日に公開価格2020円の3.0倍にあたる6000円で初値をつけた。その27日こそストップ安の5000円で引けたものの28日、29日と連続でストップ高となっており、値動きの良さから短期回転狙いの買いが入ったようだ。同社は十数年にわたって蓄えたCX(顧客体験)領域のデータ解析・ノウハウをコアとして、広範なデジタルサービスを展開することで顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX) を支援しており、デジタル顧客獲得支援やデジタル顧客育成支援などのサービスを展開。DX関連として注目されているほか、前日終値時点で時価総額が143億円とまだ小さいことから上値期待が高まった。

アジアQ <4261>  7,300円 (+1,000円、+15.9%) ストップ高

 アジアクエスト <4261> [東証M]がストップ高。27日に新規上場した直近IPO銘柄で、公開価格2430円の2.3倍にあたる5600円で初値を形成。上場初日こそ一時4900円に下落する場面はあったが、28日、29日と続伸しており、値動きの良さから短期回転狙いの買いが入ったようだ。同社は顧客企業のシステム開発、業務プロセス改善、ビジネスモデル変革を支援するデジタルトランスフォーメーション(DX)事業を展開しており、市場の関心の高いDX関連の一角であることや、前日終値時点で時価総額が88億円強と小さいことから上値期待が高まったようだ。また、同様にDX事業を手掛けている直近IPO銘柄のエフ・コード <9211> [東証M]が連日のストップ高となっていることも刺激となった。

田中化研 <4080>  2,345円 (+303円、+14.8%)

 田中化学研究所 <4080> [JQ]が急反騰し年初来高値を更新した。リチウムイオン電池の製造・販売を手掛けるスウェーデンのバッテリーベンチャー、ノースボルト社が29日、同社工場でバッテリーセルの組み立てを開始したと発表。ノースボルト社と前駆体製造技術のライセンス及び技術支援契約及び前駆体販売契約を締結している田中化研業績にも貢献が大きいとの見方から買われたようだ。

ワイエイシイ <6298>  1,118円 (+102円、+10.0%)

 東証1部の上昇率トップ。ワイエイシイホールディングス <6298> が急反騰。上値追いを加速し、10%を超える上昇で1121円まで駆け上がり、11月17日の戻り高値1087円を大陽線で一気にブレークした。半導体製造装置や液晶製造装置などを主力にメカトロニクス関連分野を深耕しており、強力なグループ会社を擁し、次世代パワー半導体 分野におけるキーテクノロジーに注目が集まっている。ワイエイシイの子会社でレーザー技術のスペシャリスト集団として存在感を高めているのが、ワイエイシイビームで、同社が製造するパワー半導体素子用レーザアニーラ(Si-IGBTレーザアニーラ)に注目度が高い。また、ワイエイシイビームは世界初となるSiC(シリコンカーバイド)裏面電極オーミック化専用装置も製造している。こうした有力子会社に支えられ足もとの業績も絶好調、22年3月期営業利益は前期比2.2倍の16億円を見込むが一段の上振れ観測も出ている。

■リアルワルド <3691>  1,309円 (+115円、+9.6%)

 リアルワールド <3691> [東証M]が続急伸。ジェイ・エスコムホールディングス <3779> [JQ]が30日、韓国でデジタルギフト事業を展開するスマートコン(ソウル市)をグループ内に収め、その経験を生かして日本でも同事業の本格展開を行う方針と発表してストップ高まで上昇していることから、デジタルギフト事業を手がけるリアルワルドに思惑的な買いが入ったようだ。リアルワルドは11月8日に、グループ会社であるREAL FINTECHが運営する「RealPayギフト」を、サービスの認知度向上を目的として「デジタルギフト」の商標を取得し、22年1月にサービス名を変更することを発表している。

グロームHD <8938>  1,202円 (+99円、+9.0%)

 グローム・ホールディングス <8938> [JQG]が続急伸。同社は29日、アライアンス先医療機関が保有する病床数が323床増加し5961床になったと発表した。同社は、医療機関に対するコンサルティングや病院の事業計画の立案・実践などのオペレーション業務などを展開しており、アライアンス先医療機関の保有する病床数は重要指標の一つ。上期末時点の5205床から順調に増加していることから、業績への貢献が期待されている。

川本産業 <3604>  991円 (+78円、+8.5%)

 川本産業 <3604> [東証2]が続急伸。そのほか中京医薬品 <4558> [JQ]や大幸薬品 <4574> など新型コロナウイルス 対策関連が軒並み高となった。新型コロナウイルス国内新規感染者数が29日に501人を数え、2ヵ月半ぶりに500人を上回ったことや、世界的に新たな変異株「オミクロン株」が流行していることを受けて、対策製品への関心が再び高まるとの思惑から買われたようだ。

RSテクノ <3445>  6,810円 (+420円、+6.6%)

 RS Technologies <3445> が続急伸。29日の取引終了後、中国子会社である有研半導体硅材料(GRITEK)の上海証券取引所の上場申請書類が受理されたと発表しており、これが好材料視された。上海のハイテク新興企業向け市場「科創板市場」(スターマーケット)への上場に向けた準備の一環。なお、同件は上場が承認されることを保証するものではないとしている。

※30日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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