＜注目銘柄＞＝Ｃｉメディカ、歯科向けネット通販の需要増が追い風

　歯愛メディカル<3540.T>に注目したい。同社は歯科医院向けの通販を主力とするトップ企業で市場シェア約６割を握る。足もとではネット注文比率が急増しており、手袋や消毒剤など新型コロナウイルスの感染予防商品の需要で業績は好調に推移している。２月に発表した２０年１２月期の連結営業利益は、前の期比２．２倍の４７億２００万円の大幅増益で着地した。続く２１年１２月期の同利益も前期比１．０％増の４７億４８００万円と２期連続の最高益を見込む。

　今期は歯科系のほか、動物病院、介護業界などでも通販の販路拡大を図る方針。また、新事業として歯科医院で経営や労務管理などを担う事務長業務の受託サポートを始めるほか、歯科医院向けのオンライン診療システムの提供を開始する。２２年１２月期には、近年の売り上げ増や感染対策商品の注文増を受けて、新物流センターの建設を計画しており、今後も安定した業績拡大が期待できる。

　株価は昨年１０月に高値をつけた後は調整を入れたが、足もとでは切り返している。２５日・７５日移動平均線とのゴールデンクロスを示現しており、７０００円台後半での押し目は格好の拾い場となりそうだ。（れい）

出所：MINKABU PRESS