ウイルプラス、今期経常を一転53％増益に上方修正・3期ぶり最高益、配当も8.18円増額

　ウイルプラスホールディングス <3538> が2月10日後場(14:30)に決算を発表。21年6月期第2四半期累計(7-12月)の連結経常利益は前年同期比59.7％増の12億円に拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の11.7億円→18.3億円(前期は11.9億円)に56.4％上方修正し、一転して53.0％増益を見込み、一気に3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した1-6月期(下期)の連結経常利益は前年同期比41.6％増の6.2億円に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の13.59円→21.77円(前期は14円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の7.3億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の3.3％→6.8％に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2021年６月期第２四半期連結累計期間の売上高につきましては、新型コロナウイルス感染防止の観点から、より安全な移動手段としての自動車への需要が増え、中古車販売を中心とした車輌販売が堅調に推移いたしました。また、利益面では、売上高の増加に加え、比較的原価率の低い中古車売上の全体の売上に占める割合が増えたことや、コスト削減をはじめとする利益率の改善を図ったこと等により営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益が前回公表の通期業績予想を超える結果となりました。一部ブランドにおける商品入荷の時期等の懸念材料はあるものの、足元の受注状況並びに当第２四半期連結累計期間の業績等を踏まえ、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益それぞれ上表のとおりと修正することといたしました。

　当社は、株主の皆様に対する配当政策を経営の重要課題の一つと位置づけており、安定した配当を継続して実施していくことを基本方針としております。通期業績予想の修正に伴い、期末配当金を当初予定の８円59銭から８円18銭増配の16円77銭に修正いたします。なお、当社では、2020年６月期より連結配当性向の目途を従来の15.0％から17.5％に変更しております。