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プロスペクト Research Memo(6):2021年3月期通期の予想は未定

配信元:フィスコ
投稿:2020/06/17 15:06
■今後の見通し

1. 2021年3月期の業績見通し
(1) 業績予想
プロスペクト<3528>は、今後の新型コロナウイルス感染症の影響が不透明であることから、2021年3月期の連結業績予想を適正かつ合理的に行うことが困難であると判断し、発表を見送った。今後、業績予想の開示が可能となった段階で、速やかに開示するとしている。

また同社の業績を評価する場合、既述のとおり事業が幅広く分散されているため、短期で収益を計上できるものがある一方で、回収までに時間のかかる事業もある。さらにそれらの回収が必ずしも売上高として計上されるわけではなく、営業外収益であったり特別利益として計上される場合もあるので、決算結果については、営業損益や経常損益だけでなく、特別損益も含めた総合的な利益やキャッシュ・フローで評価すべきだろう。

(2) 配当予想
業績予想と同様に2021年3月期の予想配当も未定としているものの、中期経営計画の目標である「総還元性向50%」は維持したいとしている。

2. 新事業の進捗状況
同社では次の再生可能エネルギー事業として、日本国内におけるソーラー事業に続き、ロシアにおいてバイオマス燃料(木質ペレット)製造事業への進出を公表している。ロシアのRFPグループと合弁会社(RFP Wood Pellets, LLC(以降、RFP WP)、同社の持分法子会社)を立ち上げ、RFPグループが所有する木材製材工場から排出されるおが屑等を原料として、同工場の隣接地に木質ペレット製造工場を建設して、その木質ペレットを日本のバイオマス発電所の燃料として輸出しようというものである。顧客は主としてFITを利用するバイオマス発電所を想定している。

現在の進捗状況としては、ロシア連邦ハバロフスク地方アムールスクにおいて建設を進めていた工場が2020年2月に竣工したのに続き、同年3月にはRFP WPが木質ペレットに係る長期供給契約(最短12年間)をENGIE EM(フランス)と締結した。この契約は、極東ロシアから日本への長期かつ安定的なバイオマス燃料供給に資する初めての取引であり、RFP WPとENGIE EMは日本のバイオマス燃料市場に新たな供給ルート開拓を目指している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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配信元: フィスコ
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