川田テク、今期経常を9％上方修正・7期ぶり最高益、配当も30円増額

　川田テクノロジーズ <3443> [東証Ｐ] が3月12日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の87億円→95億円(前期は62.9億円)に9.2％上方修正し、増益率が38.1％増→50.8％増に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の50億円→58億円(前年同期は51.8億円)に16.0％増額し、一転して11.9％増益計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の300円→330円(前期は210円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2024年３月期通期の業績予想につきまして、営業利益は主に鉄構セグメント及び土木セグメントにおいて設計変更交渉が想定以上に順調に進んだことで、経常利益はその他事業の航空事業で機体用部品価格の高騰に対する補助金計上が見込める状況になったことで、また親会社株主に帰属する当期純利益は2024年２月９日に開示しました連結子会社の完全子会社化が正式に決まりましたことなどにより、それぞれ前回予想を上回る見込みであります。

　当社は、企業価値の向上とともに株主の皆様に対する利益還元を最重要施策の一つとして認識しており、業績とともに今後の事業拡大や設備及び研究開発投資に伴う資金需要見込、財務体質の改善状況などを総合的に勘案した上で、連結配当性向30％程度を目途に安定的な配当を継続して実施することを基本方針としております。当期の期末配当予想につきましては、上記の通期連結業績予想の修正及び配当方針に基づき、１株当たり30円増額した330円に修正いたします、