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シュッピンのニュース
*12:06JST シュッピン Research Memo(6):「カメラ事業」の伸びや、「時計事業」の損益改善により増収増益を見込む
■業績予想
1. 2024年3月期の業績予想
2024年3月期の業績についてシュッピン<3179>は、売上高を前期比9.7%増の50,028百万円、営業利益を同26.8%増の3,122百万円、経常利益を同26.8%増の3,092百万円、当期純利益を同25.7%増の2,133百万円と増収増益を見込んでいる。
引き続き好調な「カメラ事業」がECを軸に増収に大きく寄与する。一方、前期に落ち込んだ「時計事業」については、その原因となった価格相場が下げ止まり、回復の兆しがあるうえ、インバウンド需要(免税売上)の戻りも期待できるものの、期初時点では保守的な水準(若干の減収)を想定している。また、「筆記具事業」及び「自転車事業」についてはそれぞれ着実な伸びを継続する見通しである。
利益面でも、「カメラ事業」の伸びや「時計事業」の損益改善が増益に大きく寄与する。特に、AIMDの導入効果(バージョンアップを含む)のほか、「時計事業」における一過性要因(赤字販売の実施や評価損の計上)の解消により、売上総利益率は18.0%(前期は17.0%)にV字回復する想定である。また、販管費については、売上高に連動する費用(販売促進費やクレジット利用手数料など)の増加に加え、今後の事業拡大に向けた人的資本の強化や基幹システムの更新など先行投資により拡大するものの、売上総利益の伸びで吸収することで営業増益を実現し、営業利益率も6.2%(前期は5.4%)に改善する。
2. 弊社の見方
弊社でも、不安定な経済環境や相場変動による影響には引き続き注意が必要であるものの、ECを軸とする事業モデルが順調に進化し続けていることや、「時計事業」における一過性のマイナス要因が解消することを勘案すれば、同社の業績予想の達成は十分に可能であると見ている。特に、高級腕時計の価格相場が安定し、インバウンド需要が戻ってくれば、保守的な水準となっている業績予想の上振れ要因となる可能性もあるだろう。注目すべきは、AIMDのバージョンアップ(カメラ事業)やAIシステムによるMDサポート(時計事業)など、テクノロジーを駆使した新たな取り組みとその効果にある。今回の反省を踏まえた「時計事業」へのAI導入を始め、事業モデルのさらなる進化をいかに業績の伸びにつなげていくのか、今後の道筋をフォローしたい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<SI>
1. 2024年3月期の業績予想
2024年3月期の業績についてシュッピン<3179>は、売上高を前期比9.7%増の50,028百万円、営業利益を同26.8%増の3,122百万円、経常利益を同26.8%増の3,092百万円、当期純利益を同25.7%増の2,133百万円と増収増益を見込んでいる。
引き続き好調な「カメラ事業」がECを軸に増収に大きく寄与する。一方、前期に落ち込んだ「時計事業」については、その原因となった価格相場が下げ止まり、回復の兆しがあるうえ、インバウンド需要(免税売上)の戻りも期待できるものの、期初時点では保守的な水準(若干の減収)を想定している。また、「筆記具事業」及び「自転車事業」についてはそれぞれ着実な伸びを継続する見通しである。
利益面でも、「カメラ事業」の伸びや「時計事業」の損益改善が増益に大きく寄与する。特に、AIMDの導入効果(バージョンアップを含む)のほか、「時計事業」における一過性要因(赤字販売の実施や評価損の計上)の解消により、売上総利益率は18.0%(前期は17.0%)にV字回復する想定である。また、販管費については、売上高に連動する費用(販売促進費やクレジット利用手数料など)の増加に加え、今後の事業拡大に向けた人的資本の強化や基幹システムの更新など先行投資により拡大するものの、売上総利益の伸びで吸収することで営業増益を実現し、営業利益率も6.2%(前期は5.4%)に改善する。
2. 弊社の見方
弊社でも、不安定な経済環境や相場変動による影響には引き続き注意が必要であるものの、ECを軸とする事業モデルが順調に進化し続けていることや、「時計事業」における一過性のマイナス要因が解消することを勘案すれば、同社の業績予想の達成は十分に可能であると見ている。特に、高級腕時計の価格相場が安定し、インバウンド需要が戻ってくれば、保守的な水準となっている業績予想の上振れ要因となる可能性もあるだろう。注目すべきは、AIMDのバージョンアップ(カメラ事業)やAIシステムによるMDサポート(時計事業)など、テクノロジーを駆使した新たな取り組みとその効果にある。今回の反省を踏まえた「時計事業」へのAI導入を始め、事業モデルのさらなる進化をいかに業績の伸びにつなげていくのか、今後の道筋をフォローしたい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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