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きちりホールディングスのニュース
*13:17JST きちりHD Research Memo(7):2024年6月期も2ケタ増収継続、営業利益は5期ぶりに黒字化する見通し
■今後の見通し
1. 2024年6月期の業績見通し
きちりホールディングス<3082>の2024年6月期の連結業績は、売上高で前期比23.4%増の13,500百万円、営業利益で500百万円(前期は83百万円の損失)、経常利益で470百万円(同274百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益で200百万円(同253百万円の損失)となり、営業利益ベースでは5期ぶりに黒字に転じる見通しだ。コロナ禍が一巡し、通年でディナー業態もコロナ禍前の水準まで売上が回復するほか、前期に出店した商業施設店舗が通年で寄与することも増収要因となる。コロナ禍前に出店した店舗で2019年6月期の売上高9,914百万円の水準を達成し、残りをコロナ禍以降に出店した店舗で稼ぎ13,500百万円とする組み立てとなっている。2024年6月期も商業施設向けを中心に新規出店が見込まれるが、売上寄与としては小さいため計画には織り込んでいない。
営業利益率は3.7%と前期比で4.5ポイントの上昇を見込んでいるが、売上原価率に関しては食材費の上昇が続いていることから同横ばい水準を想定しており、増収効果による販管費率の低下が営業利益率の改善要因となる。食材費の上昇分については、顧客満足度を維持するような付加価値提案型のメニュー見直し、価格改定を実施することで相殺していく。なお、アルバイトの採用については、コロナ禍において首都圏のディナー業態で苦労してきたが、直近では採用環境も改善しているようで、ホールスタッフを充実させることで顧客満足度の向上につなげていく。なお、営業外で評価損益を計上している暗号資産(フィスココイン)については期末簿価が337百万円となっており、キャッシュ・フローには影響しないものの四半期末ごとのフィスココインの価格変動によって評価損益が生じる点には留意しておきたい。
月次売上高の前年同月比伸び率推移を見ると、2023年7~8月は全店ベースで40%台の増加、既存店ベースで20%台の増加と順調な滑り出しとなっている。外食チェーン業界全体では2023年7月が14.2%の増加となっており、業界全体を上回る成長率を継続していることになる。全店ベースでは前年に出店した店舗が好調で伸び率の拡大要因となっている。前第1四半期は新型コロナ感染の第7波が到来した時期であり、外食売上も一時的に冷え込んだため伸び率は大きくなっており、第2四半期以降の伸び率は鈍化する可能性が高いが増収基調は継続するものと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<YI>
1. 2024年6月期の業績見通し
きちりホールディングス<3082>の2024年6月期の連結業績は、売上高で前期比23.4%増の13,500百万円、営業利益で500百万円(前期は83百万円の損失)、経常利益で470百万円(同274百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益で200百万円(同253百万円の損失)となり、営業利益ベースでは5期ぶりに黒字に転じる見通しだ。コロナ禍が一巡し、通年でディナー業態もコロナ禍前の水準まで売上が回復するほか、前期に出店した商業施設店舗が通年で寄与することも増収要因となる。コロナ禍前に出店した店舗で2019年6月期の売上高9,914百万円の水準を達成し、残りをコロナ禍以降に出店した店舗で稼ぎ13,500百万円とする組み立てとなっている。2024年6月期も商業施設向けを中心に新規出店が見込まれるが、売上寄与としては小さいため計画には織り込んでいない。
営業利益率は3.7%と前期比で4.5ポイントの上昇を見込んでいるが、売上原価率に関しては食材費の上昇が続いていることから同横ばい水準を想定しており、増収効果による販管費率の低下が営業利益率の改善要因となる。食材費の上昇分については、顧客満足度を維持するような付加価値提案型のメニュー見直し、価格改定を実施することで相殺していく。なお、アルバイトの採用については、コロナ禍において首都圏のディナー業態で苦労してきたが、直近では採用環境も改善しているようで、ホールスタッフを充実させることで顧客満足度の向上につなげていく。なお、営業外で評価損益を計上している暗号資産(フィスココイン)については期末簿価が337百万円となっており、キャッシュ・フローには影響しないものの四半期末ごとのフィスココインの価格変動によって評価損益が生じる点には留意しておきたい。
月次売上高の前年同月比伸び率推移を見ると、2023年7~8月は全店ベースで40%台の増加、既存店ベースで20%台の増加と順調な滑り出しとなっている。外食チェーン業界全体では2023年7月が14.2%の増加となっており、業界全体を上回る成長率を継続していることになる。全店ベースでは前年に出店した店舗が好調で伸び率の拡大要因となっている。前第1四半期は新型コロナ感染の第7波が到来した時期であり、外食売上も一時的に冷え込んだため伸び率は大きくなっており、第2四半期以降の伸び率は鈍化する可能性が高いが増収基調は継続するものと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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