イフジ産業、非開示だった今期経常は11％増で2期連続最高益、未定だった配当は2円増配

　イフジ産業 <2924> が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.8％増の5億円に伸びた。
　併せて、非開示だった通期の業績予想は連結経常利益が前期比11.1％増の10.5億円を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しを示した。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比12.4％増の5.5億円に伸びる計算になる。

　業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は22円(前期は20円)実施する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比47.0％増の2.9億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の5.9％→9.2％に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年３月期の業績予想につきましては、これまで新型コロナウイルス感染症の影響により合理的に算定することが困難であり未定としておりました。しかしながら、2021年３月期第２四半期までの業績及び直近の鶏卵相場の状況や販売数量の状況等、現時点で入手可能な情報や予測を踏まえ、2021年３月期通期業績予想を算定いたしましたので公表いたします。　売上高につきましては、第２四半期累計期間において新型コロナウイルスの影響による需要減で減少していた土産菓子や外食向け等の販売数量が、下期には政府の施策等もあり徐々に回復してくると予想しております。一方で、直近の鶏卵相場が前期に比べ低く推移しており今後も低く推移すると予想するため、連動する液卵の販売単価も低くなると予想し、前期に比べ減少すると予想いたします。　損益につきましては、第２四半期累計期間までに行ってきた新規取引先の獲得等による販売数量の拡大、購買施策の多様化による材料費の低減、工場の生産効率の向上や歩留まりの向上等、業績を向上させるべく様々な施策により業績が回復してきており、今後も引き続き推し進め、前期を上回ると予想いたします。

　　2021年３月期の配当予想につきましては、上記業績予想及び配当の基本方針である連結目標配当性向25～30％を勘案し、中間配当は前回予想と同じ１株当たり10円、期末配当予想は１株当たり12円とし、前期実績から２円増配といたします。　　（注）上記の予想は、本資料の公表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。