【買い】くらコーポレーション（2695） 月別アノマリー戦略（1月編）＝西村剛

1月の買いの勝率は54.64％

1月は、12月の節税売り、換金売りが一巡し株高になりやすい傾向があります。また、新年は2013年のスタートの月ということもあり、投資家の気分も明るくスタートする傾向が強いようです。

では、実際に過去の株価データを基に1月の検証を行ってみましょう。
月初に全銘柄を購入し、月末に売却した場合の検証結果は以下のようになりました。

【検証結果】
　勝率： 54.64 ％
　勝ち数： 29,328 回
　負け数： 24,349 回
　引き分け数： 1,092 回

　平均損益（円）： 5,755 円　　平均損益（率）： 1.92 ％
　平均利益（円）： 31,507 円　　平均利益（率）： 10.50 ％
　平均損失（円）： -25,004 円　　平均損失（率）： -8.33 ％

過去の統計結果からみて、1月は、上昇相場の傾向があると言えるでしょう。

1月の株価が上がりやすい要因は、12月末以降から、投資家が新年の相場へ期待感を込めて、ご祝儀相場になりやすく買いが入りやすいのでしょう。また、12月に個人投資家が節税売りをした資金が、再度1月に入り株式市場に戻ってきやすいことも要因といえるでしょう。

1月は、上がりやすい傾向がありますが、
1月に特に、買いを狙ってみたいのが、くらコーポレーション（2695）です。

同社は、回転寿司チェーン「くら寿司」を展開している会社です。
同社を、12月月末付近で買い、1月末に売った時の成績は以下の通りです。

【検証結果】
　勝率： 77.78 ％
　勝ち数： 7 回
　負け数： 2 回
　引き分け数： 1 回

　平均損益（円）： 8,052 円　　平均損益（率）： 2.68 ％
　平均利益（円）： 16,986 円　　平均利益（率）： 5.66 ％
　平均損失（円）： -19,188 円　　平均損失（率）： -6.40 ％

　合計損益（円）： 80,524 円　　合計損益（率）： 26.84 ％
　合計利益（円）： 118,899 円　　合計利益（率）： 39.63 ％
　合計損失（円）： -38,375 円　　合計損失（率）： -12.79 ％

過去の検証上、1月におけるくらコーポレーション（2695）の成績はなかなかのものではないでしょうか。1月は年始のイベント行事が多く行われるため、飲食業の成績が上がりやすい月です。特に「寿司」を扱う企業の成績は良好な傾向があります。1月の投資銘柄を考える上で、是非くらコーポレーション（2695）に注目してみてはいかがでしょうか。