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高千穂交易 Research Memo(2):先進的なシステム機器・機構部品・半導体・電子部品等の輸入商社

配信元:フィスコ
投稿:2021/08/06 15:12
■会社概要

1. 会社概要
高千穂交易<2676>は、リテール、オフィス向けのセキュリティ関連製品やネットワークなどのシステム機器、機構部品、半導体などのデバイス機器を、主として海外メーカーから仕入れて国内のユーザーに提供するBtoBの商社である。「安全・安心・快適」をコンセプトに、商品監視システム(万引防止システム)や機構部品のスライドレールでは国内トップクラスの高いシェアを持っており、近年は海外企業の買収によりセキュリティシステムや防火システムの東南アジア地区での拡販にも力を入れている。商品・サービスの付加価値や顧客満足度の向上のために専門性の高い社員を多く抱え、商社でありながら技術系社員の割合は40%超に達している。過去10年間に国内1社、海外2社を買収するなど積極的な投資を行ったことで、収益面において、のれん代の償却負担や減損、また為替変動などにより利益成長はなくROEも低迷していた。しかし、昨年には一時期22億円あったのれん代はなくなり、純利益が改善。今年度のROEは4.0%と過去5年間で最大となった。今後、見通し通りの業績が残せればROEなどの経営指標も大きく改善するであろう、また財務面では、自己資本比率が10期連続で70%を超えるなど安定した財務体質を誇り、伝統的に堅実な経営を感じさせる。

2. 沿革
同社は1952年、土木建設機械の輸入販売を行う商社として設立された。同年には米国バロース社(現ユニシス)と日本総代理店契約を締結、同社製コンピューターの販売を開始した。国内エレクトロニクス商社の草分けとして、その後も日本初となるOCRシステムや商品監視システム、また自動封入封緘システム、入退室管理システム、クラウド型無線LANシステムなどまだ日本には導入されていない画期的な商品を市場投入し、国内有数の技術商社となっている。この間、株式は2000年にJASDAQ市場へ上場し、その後2004年に東京証券取引所2部へ、2005年に同1部へ指定替えされた。近年では、日米の上場企業のグループ企業を買収し、RFIDシステム、東南アジアでの商品監視システム・防火システムなども取り扱っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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