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高千穂交易のニュース
■高千穂交易<2676>の業績動向
1. 2020年3月期の業績概要
(1) 損益状況
2020年3月期は、売上高20,616百万円(前期比3.6%増)、営業利益788百万円(同20.4%減)、経常利益885百万円(同18.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益190百万円(同61.2%減)となった。当期純利益については、主にのれんの減損損失計上やオフィス移転に伴う一時的な費用負担により大幅減となった。
売上は第4四半期に減速も、企業向け入退室や電子事業が好調で、12年ぶりの200億円超えを達成。しかしながら、売上総利益率は主に商品構成の変化などにより前期の25.7%から24.8%へ低下した。販管費は、4,333百万円(前期比5.2%増)で計画値(4,680百万円)は下回った。このうち、のれん償却額は89百万円(前期142百万円)で、過去の買収によるのれんの償却はすべて終了した。この結果、営業利益は計画値(1,200百万円)を大きく下回り前期比で減益となった。さらに、特別損失として2014年の買収により発生したのれんの残存価額全額を減損損失として245百万円(前期184百万円)計上したことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は大幅減益となった。
(2) 財務状況
2020年3月期末の財務状況は、流動資産は16,236百万円(前期末比27百万円増)となった。主要科目では現金・預金104百万円減、受取手形及び売掛金30百万円増、棚卸資産130百万円増であった。固定資産は2,319百万円(同354百万円減)となったが、内訳は有形固定資産が299百万円(同39百万円減)、無形固定資産147百万円(同308百万円減)、投資その他の資産1,872百万円(同7百万円減)となった。無形固定資産の減少は主に償却と減損によるのれんの減少350百万円による。なお今期ののれん償却及び減損により期末ののれん残高はゼロとなった。以上のような結果から、資産合計は18,556百万円(同327百万円減)となった。
流動負債は4,174百万円(同246百万円減)となったが、主な変動は支払手形及び買掛金の減少236百万円などであった。固定負債は797百万円(同102百万円増)となったが、主な変動は退職給付に係る負債の増加72百万円などである。純資産は配当金の支払いなどにより13,584百万円(同182百万円減)となった。期末で1,266,058株の自己株式を所有している。長年無借金経営を続けているうえ、自己資本比率も73.2%(2019年3月期72.9%)に達しており、財務内容は安定していると言える
(3) キャッシュ・フローの状況
2020年3月期のキャッシュ・フローは以下のようであった。営業活動によるキャッシュ・フローは250百万円の収入となった。主な収入は税金等調整前当期純利益の計上587百万円、減価償却費100百万円、のれん減損損失245百万円等であった。一方で主な支出は、売上債権の増加112百万円、棚卸資産の増加139百万円、仕入債務の減少199百万円等であった。投資活動によるキャッシュ・フローは111百万円の支出となったが、主に有形固定資産の取得による支出108百万円、無形固定資産の取得による支出69百万円など。財務活動によるキャッシュ・フローは214百万円の支出となったが、主に配当金の支払いによる支出213百万円等による。この結果、期中の現金及び現金同等物は103百万円減少し、期末残高は5,099百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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1. 2020年3月期の業績概要
(1) 損益状況
2020年3月期は、売上高20,616百万円(前期比3.6%増)、営業利益788百万円(同20.4%減)、経常利益885百万円(同18.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益190百万円(同61.2%減)となった。当期純利益については、主にのれんの減損損失計上やオフィス移転に伴う一時的な費用負担により大幅減となった。
売上は第4四半期に減速も、企業向け入退室や電子事業が好調で、12年ぶりの200億円超えを達成。しかしながら、売上総利益率は主に商品構成の変化などにより前期の25.7%から24.8%へ低下した。販管費は、4,333百万円(前期比5.2%増)で計画値(4,680百万円)は下回った。このうち、のれん償却額は89百万円(前期142百万円)で、過去の買収によるのれんの償却はすべて終了した。この結果、営業利益は計画値(1,200百万円)を大きく下回り前期比で減益となった。さらに、特別損失として2014年の買収により発生したのれんの残存価額全額を減損損失として245百万円(前期184百万円)計上したことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は大幅減益となった。
(2) 財務状況
2020年3月期末の財務状況は、流動資産は16,236百万円(前期末比27百万円増)となった。主要科目では現金・預金104百万円減、受取手形及び売掛金30百万円増、棚卸資産130百万円増であった。固定資産は2,319百万円(同354百万円減)となったが、内訳は有形固定資産が299百万円(同39百万円減)、無形固定資産147百万円(同308百万円減)、投資その他の資産1,872百万円(同7百万円減)となった。無形固定資産の減少は主に償却と減損によるのれんの減少350百万円による。なお今期ののれん償却及び減損により期末ののれん残高はゼロとなった。以上のような結果から、資産合計は18,556百万円(同327百万円減)となった。
流動負債は4,174百万円(同246百万円減)となったが、主な変動は支払手形及び買掛金の減少236百万円などであった。固定負債は797百万円(同102百万円増)となったが、主な変動は退職給付に係る負債の増加72百万円などである。純資産は配当金の支払いなどにより13,584百万円(同182百万円減)となった。期末で1,266,058株の自己株式を所有している。長年無借金経営を続けているうえ、自己資本比率も73.2%(2019年3月期72.9%)に達しており、財務内容は安定していると言える
(3) キャッシュ・フローの状況
2020年3月期のキャッシュ・フローは以下のようであった。営業活動によるキャッシュ・フローは250百万円の収入となった。主な収入は税金等調整前当期純利益の計上587百万円、減価償却費100百万円、のれん減損損失245百万円等であった。一方で主な支出は、売上債権の増加112百万円、棚卸資産の増加139百万円、仕入債務の減少199百万円等であった。投資活動によるキャッシュ・フローは111百万円の支出となったが、主に有形固定資産の取得による支出108百万円、無形固定資産の取得による支出69百万円など。財務活動によるキャッシュ・フローは214百万円の支出となったが、主に配当金の支払いによる支出213百万円等による。この結果、期中の現金及び現金同等物は103百万円減少し、期末残高は5,099百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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