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日本和装ホールディングスのニュース
■要約
日本和装ホールディングス<2499>は、和装品(主に女性用きもの)販売における国内大手の販売仲介会社である。独自の無料着付け教室や販売会、各種イベントなどを開催することで、着実な成長を遂げてきた。ここ数年は、人口減による市場全体の縮小や新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響を受けて業績は伸び悩んでいたが、足元の業績は回復しつつある。
1. 2022年12月期第2四半期業績(実績)
2022年12月期第2四半期連結業績については、売上高が2,391百万円(前年同期比3.0%増※)、営業利益が235百万円(同62.2%増)、経常利益が230百万円(同50.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が128百万円(同25.0%増)となった。前年同期まではコロナ禍の影響を受けていたが、その影響が薄らいだことに加え、新たな商材や趣向を打ち出した販売会が功を奏して売上高は順調に回復した。さらに、売上総利益率が改善したことに加え、販管費の伸び率を0.8%に押さえたことから営業利益は大幅な増益となった。
※2022年12月期より「収益認識に関する会計基準」等を適用している。また、前年同期比は従来基準との比較となる。
2. 2022年12月期通期(予想)
2022年12月期連結業績については、売上高5,093~5,193百万円(前期比0.7~2.7%増)、営業利益460~513百万円(同3.4~15.3%増)、経常利益450~498百万円(同0.5~11.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益272~305百万円(同0.6~12.9%増)とする期初予想を据え置いている。無料着付け教室受講者数や販売会等への来場者数が不確定であることから、予想値はレンジ形式としている。販売会等が順調に開催され来場者数が堅調に推移すれば、この予想値を達成することは十分可能であると弊社では見ている。
3. 中長期の成長戦略:新市場の創出により成長を図る
同社では中期経営計画や定量的な数値目標は発表していない。しかし、業績拡大に加えて「新市場の創出(和装品(きもの)市場の拡大)」を目的として、独自のプライベートブランド「SOUCOLE(ソウコレ)」の展開や自宅でマンツーマンレッスンが受けられる富裕層向けのエグゼクティブコースなど独自の施策を展開している。足下では、「きものブリリアンツ全国大会」開催、友の会事業の開始、サブブランド事業の準備などを行っており、今後の動向が注目される。
■Key Points
・和装品(主に女性用きもの)の販売仲介会社。独自の販売方式で高シェアを維持
・2022年12月期の営業利益は前期比3.4~15.3%増の予想だが、達成は十分可能
・中長期では、独自のプライベートブランド「SOUCOLE」の展開や自宅でのマンツーマンレッスン(富裕層向けのエグゼクティブコース)などで新市場の創出を図る
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<NS>
日本和装ホールディングス<2499>は、和装品(主に女性用きもの)販売における国内大手の販売仲介会社である。独自の無料着付け教室や販売会、各種イベントなどを開催することで、着実な成長を遂げてきた。ここ数年は、人口減による市場全体の縮小や新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響を受けて業績は伸び悩んでいたが、足元の業績は回復しつつある。
1. 2022年12月期第2四半期業績(実績)
2022年12月期第2四半期連結業績については、売上高が2,391百万円(前年同期比3.0%増※)、営業利益が235百万円(同62.2%増)、経常利益が230百万円(同50.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が128百万円(同25.0%増)となった。前年同期まではコロナ禍の影響を受けていたが、その影響が薄らいだことに加え、新たな商材や趣向を打ち出した販売会が功を奏して売上高は順調に回復した。さらに、売上総利益率が改善したことに加え、販管費の伸び率を0.8%に押さえたことから営業利益は大幅な増益となった。
※2022年12月期より「収益認識に関する会計基準」等を適用している。また、前年同期比は従来基準との比較となる。
2. 2022年12月期通期(予想)
2022年12月期連結業績については、売上高5,093~5,193百万円(前期比0.7~2.7%増)、営業利益460~513百万円(同3.4~15.3%増)、経常利益450~498百万円(同0.5~11.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益272~305百万円(同0.6~12.9%増)とする期初予想を据え置いている。無料着付け教室受講者数や販売会等への来場者数が不確定であることから、予想値はレンジ形式としている。販売会等が順調に開催され来場者数が堅調に推移すれば、この予想値を達成することは十分可能であると弊社では見ている。
3. 中長期の成長戦略:新市場の創出により成長を図る
同社では中期経営計画や定量的な数値目標は発表していない。しかし、業績拡大に加えて「新市場の創出(和装品(きもの)市場の拡大)」を目的として、独自のプライベートブランド「SOUCOLE(ソウコレ)」の展開や自宅でマンツーマンレッスンが受けられる富裕層向けのエグゼクティブコースなど独自の施策を展開している。足下では、「きものブリリアンツ全国大会」開催、友の会事業の開始、サブブランド事業の準備などを行っており、今後の動向が注目される。
■Key Points
・和装品(主に女性用きもの)の販売仲介会社。独自の販売方式で高シェアを維持
・2022年12月期の営業利益は前期比3.4~15.3%増の予想だが、達成は十分可能
・中長期では、独自のプライベートブランド「SOUCOLE」の展開や自宅でのマンツーマンレッスン(富裕層向けのエグゼクティブコース)などで新市場の創出を図る
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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