Ｖコマース、今期経常を33％下方修正、配当も23円減額

　バリューコマース <2491> [東証Ｐ] が4月27日大引け後(16:00)に決算を発表。23年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比38.8％減の14.8億円に落ち込んだ。
　併せて、通期の同利益を従来予想の70億円→47億円(前期は83.1億円)に32.9％下方修正し、減益率が15.9％減→43.5％減に拡大する見通しとなった。
　同時に、1-6月期(上期)の同利益を従来予想の34.5億円→25億円(前年同期は45.1億円)に27.5％下方修正し、減益率が23.6％減→44.6％減に拡大する見通しとなった。

　業績悪化に伴い、今期の上期配当を従来計画の36円→25円に大幅減額し、下期配当も従来計画の37円→25円に減額修正した。年間配当は従来計画の73円→50円(前期は56円)に減額修正した。

　直近3ヵ月の実績である1-3月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の24.6％→19.4％に低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（１）連結業績　売上高につきましては、成果報酬型広告「アフィリエイト」について、主に金融分野の広告主の出稿方針変更及び広告予算抑制に伴い広告出稿が減少していること、また、オンラインモールのストア向けクリック課金型広告「StoreMatch（ストアマッチ）」及びCRMツール「STORE's R∞（ストアーズ・アールエイト）」について、オンラインモールのキャンペーン施策方針変更の影響を受けていることにより、前回予想数値を下回る見通しであることから修正させていただくことといたしました。　営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、売上高の見通しに応じて修正いたしました。（２）個別業績　個別業績につきましては、連結業績と同様の理由によるものです。

　　当社では、株主の皆様に対する利益還元を重要な課題の一つとして位置づけており、利益配分につきましては、将来の成長に向けた投資のための内部留保を確保しつつ、業績に応じた配当を実施することとし、2023年度から2025年度においては、目標を連結配当性向50％以上としております。　このたび、前述の当社配当方針と業績予想の修正を相互に鑑みた結果、誠に遺憾ではございますが、中間配当につきましては１株当たり中間配当金の予想を36円から25円に、期末配当につきましては１株当たり期末配当金の予想を37円から25円にそれぞれ修正させていただくことといたしました。これにより連結配当性向は50.5％となります。　当社は、成長による企業価値の向上こそが一番の株主還元であると考えております。今後につきましては中期経営計画を着実に実行することで、業績向上に取り組んでまいります。　株主の皆様には深くおわび申し上げるとともに、何卒事情をご理解の上、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。(注)上記の業績予想数値は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。