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前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2023/05/31 05:20

ショーケース <3909>  376円 (+80円、+27.0%) ストップ高

 ショーケース <3909> [東証S]がストップ高。30日午前10時ごろ、オンライン本人確認/eKYCツール「ProTech ID Checker」に、開発不要の公的個人認証サービス機能「ProTech マイナンバーIC認証」を6月下旬にリリースすると発表したことが好感された。同社は19年から「ProTech ID Checker」の提供を開始し、金融機関や古物商をはじめとした140社以上に導入されているが、今回リリースする追加機能「ProTech マイナンバーIC認証」は、オンラインで申請や届出といった行政手続などで他人による「なりすまし」やデータの改ざんを防ぐために用いられる「公的個人認証サービス」の一つ。従来までの本人容貌・免許証・ランダム画像などを撮影する犯罪収益移転防止法に準拠した本人確認に加えて、マイナンバーカードのICチップを活用した公的個人認証も可能になるほか、WebサイトにJavascriptのタグを挿入するだけで、システム開発・アプリ開発不要で簡単に始めることができるのが特徴としている。なお、業績への影響は軽微としている。

元旦 <5935>  2,660円 (+500円、+23.2%) ストップ高

 元旦ビューティ工業 <5935> [東証S]がストップ高。同社は29日の取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.82%にあたる7万株(金額で1億5120万円)を上限に5月30日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。これが好感されたようだ。

フジ日本 <2114>  652円 (+100円、+18.1%) ストップ高

 フジ日本精糖 <2114> [東証S]がストップ高。29日の取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表し、純利益を14億5000万円から18億5000万円(前期比10.6%増)へ引き上げた。あわせて、従来17円としていた配当予想を30円(前期17円)に増額修正しており、これを好感した買いを呼び込んだ。国内の一般投資先から配当金を受領する見込みとなったため。売上高見通しについては従来予想の252億円(同11.1%増)を据え置いた。また、営業利益見通しについてはエネルギー価格高騰などによる影響を踏まえ、17億5000万円から16億5000万円(同9.0%減)へ引き下げている。

enish <3667>  660円 (+100円、+17.9%) ストップ高

 enish <3667> [東証S]が前日に続き30日もストップ高に買われた。同社は19日、5月24日に全世界同時リリースを予定していたテレビアニメ「ゆるキャン△」初のオンラインゲーム「ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!」(通称「つなキャン△」のリリースを6月15日に延期すると発表。これを嫌気した売りが出た一方で、同時に全世界事前登録者数が100万人を突破したと発表したことを好感した買いも入っており、リリース日が近づくにつれ期待感が上回ってきているようだ。

ACCESS <4813>  1,022円 (+150円、+17.2%) ストップ高

 東証プライムの上昇率トップ。ACCESS <4813> [東証P]がストップ高。29日の取引終了後に2-4月期(第1四半期)決算を発表し、営業損益が前年同期の赤字(6億9500万円の赤字)から3億5600万円の黒字に転換して着地。通期計画(5億円)に対する進捗率が7割超に達しており、これを好感した買いが集まった。売上高は前年同期比42.8%増の39億1600万円だった。ホワイトボックス向け統合NetworkOS「OcNOS」で大型リピート案件の受注があり、これが全体業績を大きく押し上げた。なお、通期見通しは据え置いている。

のむら産業 <7131>  1,212円 (+114円、+10.4%) 一時ストップ高

 のむら産業 <7131> [東証S]が3日ぶりに急反騰、一時ストップ高となり上場来高値を更新。29日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(22年11月-23年4月)連結業績について、売上高が従来予想の29億2900万円から30億3100万円(前年同期比13.9%増)へ、営業利益が1億5000万円から2億5500万円(同28.8%増)へ、純利益が9000万円から1億6300万円(同35.8%増)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。包装関連事業で外食関連の需要回復の傾向がみられたことや、物流梱包事業で環境配慮型の資材が堅調に推移したことなどが要因。また、想定よりも為替が円高傾向で推移したことや、原材料価格高騰の影響を最小限に抑えるべく、コスト全般の見直しに注力したことも寄与した。

ソシオネクス <6526>  17,080円 (+1,530円、+9.8%)

 東証プライムの上昇率4位。ソシオネクスト <6526> [東証P]が5日続急伸、連日で上場来高値を更新した。経済産業省が30日、半導体・デジタル産業戦略の改定案を示し、AI向けの半導体の開発などの支援に乗り出すと報じられた。低電力なAIエンジンなどを活用した高性能なカスタムSoC(システム・オン・チップ)の開発を手掛けるソシオネクスに対しては、事業へのポジティブな効果を期待した買いが集まったようだ。報道によると、今回の改正案では生成AIを新たな柱として盛り込み、国内での開発加速に向けて環境の整備を進める方針を示した。都市部に集中するデータセンターを地方に分散させるための方策も掲げた。

セキュアヴェ <3042>  279円 (+25円、+9.8%)

 セキュアヴェイル <3042> [東証G]が急反発。同社は29日、子会社のLogStareが開発・販売するセキュリティー運用ソフトウェア「LogStare Collector」が、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の技術検証レビューであるAWSファンデーショナルテクニカルレビューを通過し、AWS認定ソフトウェアになったと発表。これが材料視されたようだ。LogStare Collectorは、LogStareが親会社であるセキュアヴェから20年8月に開発を引き継いだ純国産のセキュリティー運用ソフトウェア。ITインフラの死活監視、性能監視、ログ管理をワンパッケージで実現することを特徴とし、ネットワーク機器やサーバーなどの社内システムの可視化、障害監視、ログ収集の自動化が最低限の設備で実現できるという。

鉱研工業 <6297>  482円 (+41円、+9.3%)

 鉱研工業 <6297> [東証S]が続急伸、年初来高値を更新した。29日の取引終了後、26年3月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標について、売上高を87億2000万円から110億円(23年3月期82億1300万円)へ、営業利益を8億7000万円から11億円(同2億6100万円)へ上方修正したことが好感された。昨年11月にクリステンセン・マイカイを子会社化したのに伴い、主にボーリング機器関連セグメントの予想を引き上げたことが要因としている。

日電子 <6951>  4,855円 (+385円、+8.6%)

 東証プライムの上昇率6位。日本電子 <6951> [東証P]が続急伸。東海東京調査センターが29日、日電子のレーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げた。日電子のマルチビームマスク(MBM)描画装置は、米インテル の子会社経由で 半導体企業に供給しているとしたうえで、競合に対し優位性を持ち、高シェアにあると指摘。3ナノメートル対応で、スループットが約2倍に向上した新機種の納入が24年3月期に始まり、産業機器事業の営業利益率の改善に寄与すると見込む。同調査センターは日電子の営業利益が25年3月期に250億円、26年3月期に290億円になると予想。目標株価は6000円に設定した。

■サンワカンパ <3187>  602円 (+42円、+7.5%)

 サンワカンパニー <3187> [東証G]が7日ぶりに急反発した。29日、ガーデン雑貨「ミニガビオン」の販売を開始したと発表。デザイン性の高さから、幅広い顧客への販売拡大を期待した買いが集まったようだ。河川などの補強工事に用いられる土木材料で、メッシュ状の金属のカゴに自然石を入れた「ガビオン」をコンパクトにし、一般向けに販売する。個人宅や商業施設などのエクステリアとして活用できるほか、カゴのなかに薪などを入れて、ストッカーを兼ねたインテリアとすることも可能。バーベキュー台やプランターカバーなど、多彩な用途で設置できる。

ペットゴー <7140>  1,405円 (+89円、+6.8%)

 ペットゴー <7140> [東証G]が4日ぶりに急反発。30日午後1時ごろ、トータルペットヘルスケアブランド「ベッツワン(VETSOne)」のブランドサイトを開設したと発表しており、好材料視された。「ベッツワン」は、「愛する家族に、いつまでも健康でいてほしい」という想いから生まれた日本発のトータルペットヘルスケアブランド。テクノロジーを活用して膨大な量のペットデータを分析し、健康のために最適なペットヘルスケア製品を開発。それぞれの健康にあわせた食事から、サプリメント、デンタルケア、動物用医薬品まで幅広いラインアップでトータルペットヘルスケアソリューションを提供するとしている。

AMI <3773>  1,657円 (+88円、+5.6%)

 アドバンスト・メディア <3773> [東証G]が続急伸。30日、政府が訪日外国人の拡大に向けた行動計画を取りまとめたことが伝わった。各報道によると、観光だけでなくビジネス、教育など、さまざまな目的を持った訪日客を呼び込む方針で、国際会議の開催数を2030年までに世界5位以内にするとの目標を掲げたという。これを受け、国際会議の増加で翻訳需要が高まるとの思惑から、関連銘柄を物色する動きが出ている。翻訳機能が付いた文字起こしサービスを提供するAMIのほか、翻訳機「ポケトーク」を手掛けるソースネクスト <4344> [東証P]、翻訳会社の翻訳センター <2483> [東証S]などが上昇した。

※30日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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