パソナが１株８万8000円でＴＯＢ
パソナテック（2396・JASDAQ）



　パソナグループは５月21日引け後に、パソナテック株式・新株予約権の公開買付（ＴＯＢ）を行うと発表した。パソナテックは同ＴＯＢに賛同を表明。完全子会社化することを目的としたもので、パソナテックは上場廃止となる見込み。

　パソナのグループ各社が一体となったＩＴアウトソーシングサービスの提案を行うにあたり、完全子会社化で意思決定の迅速化を図る。パソナテックが独立した上場企業であることから、親子一体となった大胆な経営資源の配分を実施するには一定のプロセスが必要で、迅速性に欠ける懸念も生じていた。

　パソナグループの現在の出資比率は60.87％。買付後の出資比率が66.6％になる1590株をＴＯＢの買付予定数の下限とし、応募がこれを上回った場合には、そのすべてを買い付ける。買付期間は５月22日～６月22日で、買付価格は普通株式が１株につき８万8000円、新株予約権が１個につき１円。