＜注目銘柄＞＝学情、業績の回復基調強まる

　就職情報大手の学情<2301.T>に注目したい。就職シーズンを直撃したコロナ禍の影響で２０年１０月期は大幅な減収減益を余儀なくされた。しかし、足もとではオンライン上での採用活動やリアルとオンラインを併用した採用ツールへの企業ニーズが高まるなか、２０代専門転職サイト「Ｒｅ就活」の新規登録者数は着実に増えており、業績は回復傾向を見せている。

　直近の８～１０月期営業利益は６億４３００万円と前四半期（５～７月）の２億９１００万円から回復。２１年１０月期の同利益は１５億７０００万円（前期比３２．１％増）と大幅増益を見込む。通年採用・業種別採用対応型のサイト「あさがくナビ」などの機能を充実させたほか、「Ｒｅ就活」など登録者数増加で販売促進費は減少する見通しだ。更に、通期配当は前期比３円増の３３円を予定しており、配当性向４割を維持している。

　株価は７月の８８０円を底値に出直り歩調を強めている。足もとでは２５日移動平均線と７５日移動平均線とのゴールデンクロス示現で、中期的な上昇トレンド入りを示唆する形となっている。（れい)

出所：MINKABU PRESS