イナリサーチがＳ高カイ気配、１４年３月期純利益７０００万円に上方修正

　イナリサーチ<2176.T>がストップ高カイ気配。１１時２０分に集計中の１４年３月期連結業績について、純利益を従来予想の２０００万円から７０００万円（前の期６００万円の赤字）に上方修正したことが好感されている。キャッシュフロー改善による借入金の減少で金融収支が改善したことに加えて、連結子会社からの優先配当を受けたことによる少数株主持ち分の控除が予想より減少したことが要因としている。また、期末一括配当も従来予想の３円から６円に増額された。
　なお、売上高は従来予想の２６億５０００万円から２７億７８００万円（前の期比３．９％減）へ、営業利益は同７４００万円から６６００万円（同６．６倍）へ修正された。ｉＰＳ細胞関連で用途開発が期待される移植寛容型のカニクイザルの用途拡大やバイオ医薬品分野をにらんだマーモセット試験の導入など新たな分野の市場開拓が進み受注を拡大したことで売上高は想定を上回ったが、原材料費や燃料費の高騰や輸送費の増加で営業利益は減額修正した。

イナリサーチの株価は１１時３０分現在７９２円（△１００円）カイ気配


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）