イナリサーチ、前期経常を48％上方修正・14期ぶり最高益更新へ

　イナリサーチ <2176> [東証Ｓ] が4月15日大引け後(15:00)に業績修正を発表。22年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の2.2億円→3.3億円(前の期は1.7億円)に47.8％上方修正し、増益率が28.8％増→90.4％増に拡大し、14期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の1.1億円→2.2億円(前年同期は1億円)に94.8％増額し、増益率が12.7％増→2.2倍に拡大する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　受託試験事業において、アジア及び日本における新薬開発の増加を受け、受注は過去最高の44億円超(対前期比16.0%増)となり、前回修正予想時よりもさらに稼働率が向上いたしました。一部売上の期ずれが発生し、売上高は前回予想を下回りましたが、上記の稼働率向上による原価の低減、円安による為替差益の拡大により、営業利益、経常利益について、いずれも前回予想を上回る見通しとなりました。当期純利益については、営業利益、経常利益の改善理由に加えて、「２．繰延税金資産の計上」の記載の通り法人税等調整額を計上することにより、前回予想を上回る見通しとなりました。２．繰延税金資産の計上　当社は、2022年3月期及び今後の業績動向等を勘案し、繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、2022年3月期において、繰延税金資産62百万円を計上することといたしました。これにより、202年3月期において、法人税等調整額（△は利益）を△62百万円計上する見込みです。［業績予想に関する注意］　上記の予想数値は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであります。実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。