フジ日本、今期経常を20％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額

　フジ日本精糖 <2114> [東証Ｓ] が1月31日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比42.2％増の26.7億円に拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の25億円→30億円(前期は21.2億円)に20.0％上方修正し、増益率が17.7％増→41.2％増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の6.1億円→11.1億円(前年同期は9.3億円)に81.6％増額し、一転して19.7％増益計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→32円(前期は17円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比14.5％増の7.8億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の9.9％→10.0％とほぼ横ばいだった。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は精糖事業でコスト上昇に伴って製品出荷価格を引き上げたこと、機能性素材事業では連結子会社ユニテックフーズ株式会社の販売数量の増加などにより、計画に対して増収となりました。利益面においても、原材料、エネルギーの高騰などで製造コストは上昇したものの、売上高の増収効果により、計画に対して増益となりました。以上の結果、当第3四半期連結業績を踏まえて、2024年3月期の連結業績予想につきまして、上記のとおり、修正いたします。

　配当につきましては、業績動向、内部留保などを中長期的な視野で勘案しながら、安定的な利益還元を行う方針としております。2024年3月期の期末配当予想につきましては、前述のとおり通期の連結業績予想が前回発表予想を上回る見通しであることから、期末配当を前回予想から2円引き上げ、1株当たり17円に修正いたします。これにより、年間配当金の予想は30円から32円となります。