高砂熱、非開示だった今期経常は17％減益、未定だった配当は56円実施

　高砂熱学工業 <1969> が8月6日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は5.7億円の赤字(前年同期は38.4億円の黒字)に転落した。
　併せて、非開示だった通期の業績予想は連結経常利益が前期比17.0％減の160億円に減る見通しを示した。
　同時に、非開示だった4-9月期(上期)の業績予想は連結経常利益が前年同期比57.7％減の36億円に落ち込む見通しを示した。

　また、従来未定としていた今期の上期配当を28円(前年同期は26円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も28円実施する方針とした。年間配当は56円となる。

　直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業損益率は前年同期の4.4％→-1.0％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　・業績予想及び配当予想の公表理由　2021 年3 月期の業績予想は、2020 年6 月12 日の2020 年3 月期決算発表時点では新型コロナウイルス感染症拡大による影響を検証中であり、同時点でその影響額を合理的に算定することが困難であったために「未定」としておりました。　依然として新型コロナウイルス感染症の拡大は継続しており、当社グループを取り巻く経営環境につきましても引き続き不透明感があるものの、現時点で当社が把握している情報をもとに業績を予想し公表いたします。　また、2021 年3 月期の配当予想につきましても、上記業績予想に基づき公表いたします。・業績予想の前提条件　事業環境の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け国内外の景気は厳しい状況が継続するものと思われます。　建設業界および当社関連の空調業界におきましては、大都市圏の再開発事業等による建設需要は高い水準で推移することが期待されますが、今後の感染症拡大の影響を受けた工事中断や延期などに伴う業績への影響に加え、企業収益の減少に伴う設備投資の動向などを十分注視する必要があります。また、施工従事者不足による労務費の上昇などの影響を受け、工事利益の確保・改善や生産性向上に努力が必要な経営環境が続くものと見込んでおります。（注）上記の業績予想及び配当予想は、本資料の発表日現在において当社が入手している情報に基づき合理的であると判断する一定の前提より作成したものであり、実際の業績及び配当は、今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。開示すべき重要な事象が生じた場合には、速やかにお知らせをいたします。