ライト工が大幅高、通期大幅増額の可能性にらみ４ケタ台復帰目前

　ライト工業<1926.T>が全般軟調相場に抗して大幅高、４ケタ大台復帰を目前にとらえている。大手ゼネコンや特殊土木メーカーなど社会インフラに携わる建設会社は国策による収益環境のフォローウインドが強い。２０２７年に品川―名古屋間で開業を計画するリニア中央新幹線などビッグプロジェクトに加え、震災復興関連工事や道路・橋梁など国土強靭化を背景とした維持・補修工事は高水準であり、中期的にも収益機会に恵まれる公算が大きい。そのなか、斜面法面対策や基礎・地盤改良工事を主力に、ゼネコンの一次下請けとして事業を展開する同社はとりわけ好業績が光る。１４年４～９月期営業利益は前年同期比９４％増となる２１億６０００万円と絶好調。２ケタ増収効果に加えて、早期着工の進展や同社が強みとするハイレベルの施工能力が反映され、工事採算が急改善、粗利率が１７％と２．６ポイントも上昇したことが業界アナリストの間で注目されているようだ。１５年３月期営業利益は前期比２８．６％減の４７億円の従来予想を据え置いているが、ＪＲ東や私鉄など鉄道向け受注での優位性や、引き続き早期着工効果の発現などを考慮して大幅な増額が期待される状況にある。

ライト工の株価は１０時５７分現在９９３円（△３９円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）